ドナルドダック、或いはジョニーデップ
今日、そういえば誕生日だった。
最近仕事まわりでゴタゴタしていて完全に忘れていて、就業中に書いた日付に何の感慨も浮かばなかったんだけど、Twitterを開いた途端たくさんの風船が浮かんで思い出した。確かに私は今日ひとつ歳をとった。
30歳までに死ぬんじゃないかと漠然と思っていたものだから、死ぬ瞬間までフルスロットルで色々頑張っていたくて仕事も何もかも脇目も振らずやっていたのだけど、結局午前0時を回った30回目のあの日も死ななかった。ので今は色々スローペースでやっている。
まあ人口の大半よろしく私ももう少し歳をとって死ぬんだろうと思う。高望みでなければ。
特に誕生日に何の感情も湧かない。無意味に浮かれても良い免罪符には使わせてもらうが。
住んでいる土地では毎年梅雨に入ったり入らなかったり雨が降ったり降らなかったりする。
空気はジメジメしてきて、生クリームの海で身動きを取るかの如く湿気が身体にまとわりつき、そこらのスーパーにて梅酒用の梅が売場で幅を利かせ始める、そんな季節。
そういう時分に生まれたもんだから、誕生日を聞かれた時にネタにするのには非常に弱い。
正月大晦日クリスマスバレンタインデー閏日に生まれた皆さんはこの手の話題では最強だろう。大富豪ならジョーカーか2あたり。
ところが私の場合「……梅雨だね」以外のリアクションはほぼない。会話広がらない。それじゃ面白くない。
でも誕生日は変えられない。人はみな配られたカードで勝負するしかないとスヌーピー御大も言っていた。
ので、1と2が飛び交う場に革命を起こすべく、手札よわよわの私は同じ誕生日の有名人の力を存分に借りることにしている。タレントパワー万歳。
そんな私と同じ6月9日生まれの有名人はというと、パイレーツ・オブ・カリビアンでジャック・スパロウを演じたジョニー・デップ。ハリウッド映画に詳しくなくてもご存知の方も多かろうと思う。
あとはミッキーマウスの友達(だと勝手に思ってるが)であるドナルドダック。青い帽子のアヒルのあいつである。彼を知らない奴は多分、現代を生きる文明人のモグリだろうと思っている。
ビッグネーム御二方のお陰で、誕生日の話題ではほぼ無言になることはない。まあ同じだからといってご本人からメッセージが来るわけでも、夢の国からパスポートが送られて来る訳でもないが。
冷静に考えると誕生日の話題で盛り上がる必要あるか? とも思う。いつでも冷静であれ、文明人。
とはいえ祝われる側に回るのは年に一度のことだから、それは素直に受け取ろうと思う。嬉しいから。
おめでとうジョニー・デップ。
おめでとうドナルドダック。
そしておめでとう私。
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