24:宇宙全体よりも
それを、ノー・ガードで受ける
その結果。
リセイド、ルクールとしての化けの皮が剥がれ、感情が切り離され。
人間としての、
これもまた、
初めから、姉を手に掛ける
この戦いの目的は、『
色々と
アレな部分の目立つものの、
そんなバッド・エンドを、嬉々として選ぶ
これが、
全員が納得する、理想的なハッピー・エンドである。
「
分断され、倒れる
そのまま座り、寝かせた
「……
ただの人間になった体の
未だ色濃く蓄積しているダメージ。
複数の意味で、みっともない姿を晒してしまった後ろめたさ。
だというのに、
様々な要因により、満足に動けないまま、
「
私……母さんからも、
私が産まれた
一度は……母さんだって消した……。
誰にも認識されない
「まぁ……それについては確かに、
愛娘が疲労困憊の時
事情を
心当たりが多過ぎる
次の瞬間、母に頭を撫でられ。
思わず、瞼を開いてしまった。
「……『立派』だなんて、とても言えませんけど。
あなたは、私なんかとは比較にならない
まぁ少々、目的はズレていましたけど。
あなただって充分、頑張ってはいた。
それに関しては、後で個人的にお説教するとして」
「うげぇっ!?」
武器を捨て、
ここに来て、まさか飛び火するとは思わなかった。
「な、
関係
「人が
言うに
「その前に
「売り言葉に買い言葉で接してどうするんですか。
あの時の
ちょっとした、弾みですよね?
分かるわぁ。
私も、
どうしても、
「それ、ただの私怨からの同情じゃん!!
てか、そうじゃなくてもお母さん、いっつも
「だって、
サボりがち、ショート・カットしがち、反抗的、先延ばし後回しにしがちなあなたと違って。
どっちを応援すべきかなんて、考えるまでもないありません」
「依怙贔屓!!
エゴ贔屓!!」
「好きに
さて、
そろそろ、あなたへの
「今ぁ!?
ねぇそれ今すべき
てか、『後で』って言ってたよね!?」
「別に、『後日』だなんて申していません」
「お母さんのが、
特に今の、言い訳とか!」
「そうですか。
さぁ、早く。
あ。今度は、
「
問い詰め、とっちめられるぅぅぅぅぅ!!
こっちの戦いのが応えるよぉぉぉぉぉ!!
「だからこそ、効果
「悪魔!!
アネコン!!
氷のクイズ女王!!」
「親に向かって、中々の口の聞き方。
これは、マイナスから鍛え直さないといけませんねぇ」
「
皆の衆!!
助けてよぉ!!」
「ごめん、ユヒ。
今回に関しては、少し言い過ぎ。
大丈夫。私ので
「じゃあ
うぉぉぉぉぉ!!
熱いなこれ、燃えて来たぁぁぁぁぁ」
「ケー!!
責任は取らない!!」
「望む所」
世界を賭けての一大決戦の直後だというに、緊張感、達成感の
いつの間にか勢揃いしていた面々は、一様に呆れ顔だった。
家族も、同僚も、友人も。
「ねー。
そろそろ、ハナしてもイイかなー」
宙にプカプカと浮いている、謎の女の子も。
「!?」
見知らぬキャストの登場に、即座に構えを取る面々。
「いっ……イメージン
一方、顔見知りだった
「あー、イイ、イイ。
そのままでカマわないから、ユウ」
漢字とか使えなさそうな
人類は
が、実際に現れたのは、小柄でか弱そうな少女。
そのギャップに、一同が困惑する。
「やっぱり現れたか。
そんなこったろうと思った」
「ね」
そんな中、事情通の
その落ち着きっ
「ボス、知ってたの!?」
「『予知してた』のが正解かな。
エイトが、教えてくれてたから」
「正確には、『俺のラヂエル』が」
「同じだよ。
結局、お前の力なんだから」
「今となっては、
覚醒したのだって、そもそも」
「分かった、後で聞く」
「ん」
話が長引きそうだったので、やや雑に終わらせ。
「考えてもみてよ。
相手は、50年も
だってのに、最初の時以来、一度も
その理由は簡単。そもそも、コンタクトを取る必要が
だって、世界や創作と一緒に、一体化してる
まるで、フェアリーテイ◯のイグニー◯みたいに。
っても、
んで
「
「えー?
っても、
「逆に言えば、『ボスが
しかも、『リアタイな上に、範囲が限定され
「あー。
言われてみれば、そだね。
うーわ、超便利ー」
「
「ユーちゃん、
「エーくんもー」
「……」
……やっぱり、色々とおかしいよ、このバディ。
「ふーん」
ワイヤー・アクションの
かと思えば、ニッと
「キミ、やっぱりオモシロいねー。
ボクにタメグチなニンゲンなんて、ハジめてだよー」
「その気になればいつでも始末
であれば、特に飾る必要も
「オオアタリー。
ソコまでブンセキしてるのなら、ボクのモクテキもハアクずみかな?」
炎と氷を彷彿とさせる、二色の光。
イメージンの広げた
「ホンノウンをツクり、ソダててからダイブたったけど。
リセイドのチカラは、ボクがモラった。
これをリヨウすれば、もうフモウなギセイはヒツヨウない。
セイジョウなるチキュウのサイセイ、『
サイショから、これがシンのモクテキだったのさ」
理性と本能を司る、リセイドの力。
その力による創作、
それこそが、イメージンの真の狙いだった。
「いわゆる、ブレーキさ。
コレからは、もうニンゲンをキケンシしなくてすむ。
あるテイドまでなら、リセイドのタネで、ヨクボウやジャネンをヨクセイできるからね。
ただもし、そのイッセンをこえたのであれば、そのトキは」
「……その時は?」
胸騒ぎを覚えながらも、おずおずと尋ねる
「コンドこそ、イッセンまじえるか。
アルいは、モンドウムヨウで、ゼンイン、シマツするけどねー。
ボクとて、いつまでもシッパイサクをノコしたくないしー」
あっけらかんと、人類の殲滅予告をする少女。
雰囲気、口調が変わった
先程までと
全員が、肌で実感した。
この少女……神は未だ、人類とは相容れぬ、分かり合えぬ、危険極まりない存在だと。
まだ幼い
その結果、
「……させっかよ」
ビクビクしながらも、踏み込む
続けて
「そんな愚行、二度と繰り返さないし、繰り返させない。
……いいや。
私達が、不正を防いでみせる。
時代を先導し、次代を牽引する。
それだって、今では内の、大事な存在意義、企業理念だから」
ニ年目の
が、同業者、商売敵は、そうは行かない。
頭脳は
しかし、そんな絶望的、圧倒的ハンデさえ跳ね返し、バネにし、ジャイキリせんと欲する、熱き若武者
例えば、きちんと背面まで塗られ、サイズやクオリティ、可動性のアップしたソフビだったり。
関係各所が挙ってネット販売に積極的になり、転売ヤーや違法ダウンロードを根絶やさんと動いたり。
間接的ではあるものの、日常の様々な場面で、『トクセン』の影響力が垣間見える実例が確認済み。
そんな風に、生活の地盤がしっかり根付けば精神面、健康面も自ずと安定。
フェチズムはともかく、粗悪なパチモンの抑制には
どれだけ自分達が先取りしようとしても、嘲笑う人種も少なからず存在する。
そういった、頂けない転売ヤーも
といっても大抵は、リーズナブルかつ豊富かつスピーディーな本家のネット・ショップに負け早々に撤退。
そもそも、こういった認識からして間違っているかもしれない
自分達にオーソリティなど
仮に
映画業界と同じだ。
一本のアニメ映画が歴史的な記録を樹立しても、他の作品が後を終えるとは限らない。
同じ路線を狙った結果、二番煎じ、二匹目のドジョウ扱いされ、軽視されるのを懸念する人間だって多かれ少なかれ
もしくは、
自分に関する
そんな彼女でも未だ、この世は分からない、知らない
目まぐるしい時代だから、
周囲を逐一チェックするには、この世は物でごった返しているし、人間には時間も寿命も費用も足りない。
逆に申せば、まだ自分達の底力を、
この一年、
その最大ノルマを達成した以上、今期からは、『トクセン』にだけ尽力
もっと多くを学び培い、
他にも、自分達がまだ預かり知らない、どこかの誰かの役に立てていると、胸を張って実感
「キミタチが?
そんなキセキみたいなコトが、ホントウにカノウなのかい?」
「可能です」
母に支えられながら、
心機一転した
「
私は、特撮もアニメも、映画もドラマも全部、等しく、こよなく好きです。
だから、選り好みなんてしない。
私の大好きを、イメージと本心に忠実に実現、再現してみせます。
形式上、騙していたとはいえ、一度引き受けた以上、皆の信頼に答えなくてはならないので。
だからこそ一時は、
事実、
それだけの力を、彼女とて持っていたのだ。
「なるほど。
それが、キミのホンシンか」
少し考えた
「でも、ユウ。
それをタッセイするには、キミのサイノウがヒツヨウ。
つまり、またしてもキミは、ジツのカゾクをギセイにすると?
それも、コンドはマギレもなく、ジブンのイシで?
モクテキをはたしたイマのボクなら、フタリにサイノウをヘンカンするコトも、カノウなのに?」
「……っ」
痛い所を突かれ、渋面になる
彼女は元々、
それを二人に返したいからこそ、今日まで邁進して来た。
であれば、今の決意表明は矛盾している。
これだけのタスクをマルチに
では、もしそれを、二人に明け渡したら?
結果、ゼロから信頼を勝ち取らなきゃならない『
イチから出直していたら、彼女が手懸ける前に、敬愛する作品がメディア化されてしまう。
それも、ともすれば今度こそ、イメージンの逆鱗に触れてしまうかもしれない、お世辞にも褒められないチープな形で。
そんな葛藤を、まだ幼い
巻き込まれた側ではあっても、当事者としては弱い立場に
今、この場で、彼女に物申せる人物。
そんなの、彼女の関係者。
母と妹を置いて、他に
「あ。
別に、今のままで」
「私もです」
中々に重要な場面だというのに、この二人は、実にあっさりと拒否した。
が、彼女が異を唱えるより先に、
「
才能なんて大それた物、
そんな適正、
でも、一向に構わない。
それに、
てか、どこぞのトウサクも言ってたじゃん。
才能は自分の手で磨き、育てる物で、誰かから奪う物じゃないって。
っても
それは、まあ、
この先も、数え切れない困難が待ち構えているとは思う。
でも多分、
今回みたいに、
予習、復習を欠かさずに
そんな、適当な……と、誰もが思った。
と同時に、理解した。
こういうボジティブさこそが、彼女の力の源。
それこそ、『才能』なのかもしれない、と。
「私も同様です。
「去年、派手にボコってたじゃん」
「あの場限りです。
普段は、あんな、礼節を弁えない、淑女にあるまじきミスはしません」
「してたら、もう死んでるもんね、お父さん」
「そもそも、あれだって、元を正せば、あなたの
「
あとは、
「この子は、また、妙なトンチを。
一体、誰に教わったのかしら」
「お母さん」
「です」
「
「
ウケる」
「無敵か、お前は!」
「あ。
またバグった」
性懲りも
この家族は根本的に、シリアスとは無縁なのかもしれない。
「ハナシはオワった?」
放置され退屈していたらしいイメージンは、欠伸をしてから、顔を引き締めた。
「それじゃあ、そろそろシツレイしようかな。
また、おめにかからないコトを」
確かに、と全員が思った。
出来れば、二度と会いたくないし、敵に回したくないと。
イメージンが頭上に魔法陣を描き、それをゲートにする。
そこに飛び立つ……かと思いきや、
「コタビのイクサ。
ボクは、ジンルイにカチメなどナイとカクシンしていた。
なのに、ナゼだい?
どうして、キミは、ショウリしたんだい?」
一部だけとはいえ、未来すら先読み
その想造神の予想、
が、曖昧な答えしか出せなかった。
「『心』……じゃ、ないかな?」
「ココロ?」
首を
「ほら。
キャラクシーには、アレな精神、趣味で生み出された魔物が、わんさか
それに、そもそもキャラクシーが生まれたのだって、悪人が原因。
……正直、あんまりだとは思う。
けど、だからって、
人間だって強く、優しくなれる。
支え合う仲間の笑顔が、力を、勇気を、元気を、明日を、可能性をくれる。
自分の本音、エイトさえ
こんな、
暗闇の中にこそ、光は輝くんだ。
光しか
酸いも甘いも噛み分け、清濁併せ呑んだからこそ。
悪い一面をラーニングせずにやって来た
ただ、それだけの話」
後ろと隣に立つ仲間達を眺め、腰に手を当て胸を張り、
「一人の人間の心は、宇宙全体よりも広くて深い。
そんな
過去の人間界やキャラクシーでしか、人間の心に触れていなかった。
一人で、
それが、あなた
「……
「動くのは任せろ!!
頼りにしてるぜ、兄弟!!」
「おーとも、兄弟」
「いや、
「
「照れるぜ!
もっと褒め称えろ、崇め奉れ!!」
ともすれば無責任、丸投げな発言。
でも、だからこそ、人間らしい。
思ってもみない回答に、イメージンは吹き出してしまった。
「なるほど。
どうやら、このボクでさえ、ソウサクについて、まだまだベンキョウがたらないらしいね。
これは、イッポンとられたな。
ホントウに、オモシロいコだ。
このセカイが、キミのヨウなニンゲンばかりであるコトをネガうよ」
「
「自分で言う?」
「だって、そうじゃん!!」
「そうだけど」
「否定しろや!!
ビシッ!!」
「理不尽。
めんどい。
小キック、
俺、マナカレ」
「ワシもじゃい!!」
「当然。
同一人物」
「……ねぇ、そろそろ、カエってイい?
もう、ツカれた。
ゲートも、ずっとヒラいてるし」
まさかの、神からの敗北宣言。
ガングニー◯すら恐れる、とんでもない功績である。
こうして、話は一旦、纏まった。
「じゃあね、ニンゲン。
ジンルイに、エイコウ……いや。
エイゴウ、あれ」
降ろしたゲートを操り、潜るイメージン。
やがて光が収まった頃、その場から神は姿を消していた。
これで、本当に終戦。
今度という今度は、贔屓目も異論も
満場一致の、大団円である。
「疲れたぁ〜……」
「ね」
「腹ペコった〜……」
「ご注文は?」
「
「りょ」
特にやり取りもせずに、互いに背中を預け、ヘニャヘニャと座る
どこまでも息の合った二人に、一同は笑った。
「皆さん」
母から離れ、自分の足で立つ
「今回の件。
本当に、ごめんなさい。
あなた
ご不満であれば、私を好きにしてください。
50年以上も前から、覚悟は決めていたので」
精一杯、謝罪する
その姿に、周囲がザワつく。
思い返してみれば、実に微妙な相手だった。
こうしてリテイク
それぞれに人生を棒に振り掛けた自分達に、再起のチャンスをくれた恩人であり。
しかも、悪事を重ねていた理由が、エンタメの修整、自分の夢、家族への償いと、憎み切れない。
そういった部分が、どこか
けど、だからといって、文句の一つも
「……社長」
全員が踏み出せずに
身バレ前の、万人受けする
我らが『トクセン』の誇るイケビジョオー、
彼女の一挙手一投足を周囲が見守る中、
「でしたら
罵倒でも提案でもなく、単なるリクエスト。
それも、サンタさんへのお願いよりも
「……はい?」
まさかの流れに、戸惑う
「どんだけ寝ずとも、ブルー・ライト浴びても、
イエスか、ヤーでお答えください」
「同じじゃない。
まあ……
「っしゃあぁぁぁぁぁ!!
これで、徹夜で特撮マラソン三昧っ!!
これで、明日も勝つるぅ!!
イェェェェェアッ!!
ワイルド、フォォォォォッ!!」
ガンギマリになった結果、唐突にバク転し始めたりと、
黙ってさえいればキマってるのに、残念
一周回って惚れ惚れする、突き抜けた
やはり
「ボクは、『空中ジャンプとワープが
「私は、『丈夫な腰と肩』だねぇ」
「せ、僭越ながら、『運』をっ!
厄介事に巻き込まれない強運を、どうかお与えください!
平に、何卒っ!!」
「はーっはっはっはぁっ!!
自分は、
はーっはっはっはぁっ!!」
「シィナわぁ、『
マシマシ、バリカタでぇ、デリシャ目に
「『本物の、K世界』。
まやかしだと分かってはいても、マイナスされたままじゃ後味が悪い。
あなたでは無理なら、イメージンに土下座でもして頼み込んで、意地でもプラスして」
「素適なお義姉様!!
是非とも、『
観賞用、保存用、お触り用、囁かれ用、膝枕用、ロング・ピロー用、照明用、衣装用、掛け布団用、敷布団用を!!
カラバリは、蛍光色多めで!!
気分によって、色や髪型や服装を変えられる仕様で!!」
ここぞとばかりに、
あの
ネガティブな
余談だが、
ひょっとしたら、イメージンと再会する日は、近いのかもしれない。
「え、え、え〜!?
も、ももももしかして、モテキ!?
もしかして、モテキ到来!?
どうしましょう!?
ねぇ、
「知らんし。
てか
高嶺の花扱いされてたから、友達は
あと、
「
ねぇ、そうよね、
ねっ、ねっ、ねぇっ!?」
「聞けよ。
てか、サマーウォー◯とかぐ◯様のコラボ止めぇや。
んまー、そーなんじゃない?
あと、揺らすな。
そして、
「
ケチ!」
「だから、揺らすなってんだろ!!
憧れてた上に色々イベ
答えただけでも、表彰状レベルだろが!!
あと、くどい
「わーい、ナカーマ」
「エイト、貴様ぁ!!
この状況下で、ビム
んで、二人同時に使うなぁ!!
お前もう関係
ほいで音声がもう、うぅるぅせぇっ、バァァァァァカ!!
謝ったんだから、もう
てか、
ざっけんな、馬鹿野郎!!!」
「は、初めて、
「でゅあむぁるぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇっ!!
夢なんぞ叶えてんじゃぬぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!
命と
「友達!!」
「ライン飛び越え
ハードル高跳びレベルだわ!!
だが、
そのまま、キープしろよ!!
言っとくが
「あー、ちょっとぉ!!
まだID交換済んでないのに、逃げないでよぉ!!
待ってよ、私のモテムテキィッ!!」
お祭り騒ぎをしながら、
「ゲームだ〜!」
「ニーナもやる〜!」
一連の騒動を見つつも、置いてけぼりを食らう面々。
そんな中、連中を指差しながら、
「いつも、ああなの……?」
「大抵」
「そう……。
大変そうね……」
「楽しい」
「あなたも、まぁまぁね……」
「ありがと」
「褒めてないわ……」
案の定というか、やはりというか。
やはり締まらない、『トクセン』一行。
ラストはさておき。
実に50年もの長きに渡る戦いは、こうして終わりを告げたのだった。
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