第4話 私を受け入れてくれる人。

「ここが私の家だよー」

由里ちゃんの家を上から下までまじまじと見た。いや、だって広すぎるんだもん。

「ひ、広いね。」

そんなに人と会話することが得意じゃないから簡単に言葉が出てこない。なのに由里ちゃんは気にしないでそーかなぁーといって玄関の扉を開ける。

綺麗な花瓶に奥まで続く廊下…

私の部屋は2階だからこっちーといって私を先導してくれる。2階には部屋が3つ。その中の真ん中が由里ちゃんの部屋らしい。

「お、おじゃま…します。」

広い。あと、みんなの憧れる部屋っていう感じがする。私はほぼベッドしか立つ場所ないのに。そして、ちょっとまっててーといって下の階に降りていった。

3分くらいしたら戻ってきた。おぼんの上にポテトチップスと飲み物が入ったコップが入っている。

「ねぇねぇ、ゲームしなーい?」

家にゲーム機とか一切ないからやってみたかった。

「うん、やってみたい。」

由里ちゃんはすごく強かった。いろいろ勝つ方法を教えてもらってもだめだ。少し休憩していると由里ちゃんのお母さんが帰ってきた。あ、じゃあ帰るね、と立ち上がるとお母さんが誰かお友達がいるの?その子も一緒にご飯まで食べていかない?と言われた。

「食べて帰ってもいいですか?」

と聞くと

「もちろん!」

と言われた。

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