第3話 「私、由菜ちゃんには生きててほしい。」
「由菜ちゃん」と呼ばれたのがずっと頭の中で響いている。
なに、この懐かしい感じ…
優しくて甘いかんじ…
その人の顔を直視していると分かってきた。同じクラスの…
「あ、えと、3組の八神 由里(やかみ ゆり)さんだよね…」
そしたら彼女は目を輝かせて、私の名前覚えててくれたのー?と言った。え、まぁと返事を曖昧にして返しといた。
そして由菜ちゃん大丈夫?最近学校来てないけど…と聞かれた。
いじめのことなんて言えるわけがない。っていうか私は最期の一時を楽しく過ごそうと思ってコンビニに来たんだった!
あ、じゃあ私はこれでといってその場を後にしようとすると由里ちゃんがぐいっと手を引っ張ってきた。
後ろを振り返ると由里ちゃんは悲しそうな目をしていた。
「私、由菜ちゃんが何のためにここに来たのか、この後何をしようとするか分かってるよ。」
え…なん、で
私はその場で泣き崩れてしまった。
それを見た店員さんが声をかけてきたけど由里ちゃんが大丈夫ですと言ってくれた。
すると、由里ちゃんがねぇ、私の家来ない?と誘ってきた。
もちろん答えは
「行く。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます