第2話 「私って…生きててもいいの?」

このままだったらいろいろ本当にやばいと思い立ち上がった。手には小さい頃良く使っていた自分の名前由菜というのが丁寧に刺繍されたとても可愛らしいバッグ。今でもお気に入りだ。

んー、じゃあコンビニにでも行こうかな。


なんでわざわざコンビニかって?それは、最期くらい楽しい思い出で終わりたいじゃん?繁華街の文具屋とかも考えたけど、どうせ逝くんだったら文具とか使わないし。だからコンビニに行くことに決めた。

コンビニに着く。

入ってからすぐさまカゴを手にとり、ポテトチップス、チョコレート、アイス、ジュース…自分でもこんなに食べるのかと思いながらカゴにどんどん入れていった。お菓子コーナーのところを斜め下を向きながら歩いていると前を歩いてる人とぶつかった。自分の顔も…自分の全部が嫌いだったから正面を向いて歩かないようにしていた。

「あ、ごめんな…」

と言いかけた時相手はとてもびっくりしたような顔をしていた。そりゃあ、ぶつかったからビックリするのは当たり前なんだろうけど…そのビックリとは少し違うようなー…

「由菜ちゃんっっ!!!!??」

え、なんで私の名前知ってるの…

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