「怜奈……ひょっとして、何か悩みでもあるのか?」



 訊いてもいいことなのかどうかは解らない。だが、怜奈の力になりたい。俺が支えてあげられるなら、支えてあげたい。そう思って、俺は一歩踏み込んだ。



「…………」



 否定も肯定もしない。怜奈はただ下を向いて、俺と目を合わせようともしない。しかしその横顔には、誰が見ても明らかなほど思い詰めた表情が浮かんでいた。よく見ると、その目の下には薄らとクマも浮かんでいる。



 怜奈はやがてボソリと言った。



「ありがとう……。でも、何も言えない……言いたくない……。相談しても、辛くなるだけだから……」


「……?」



 相談しても辛くなるだけ……?



 一体、怜奈に何があったんだ? どうやら怜奈はこれ以上、追求はされたくないようだが……それでも、もっと詳しく話を聞いてみようか?



 Which would you choose?


  Yes. / No.
























 Yes:⑪へ。


 


 No:⑧へ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る