②
行こう。
今しかない。怜奈と一緒にいられる時間も、俺にはあとわずかしかないのだ。今ここで、これからもずっと怜奈とい続けることができる関係性を築いておかないと、俺はもう怜奈とは一緒にいられない。
俺は小石でも呑み込むようにゴクリと生唾を呑んでから、声を絞り出すようにして言う。
「なあ、怜奈。一つ、聞いてほしいこ――」
「もう遅いから、帰りましょう」
「え?」
急に怜奈は本を閉じて鞄にしまい、どこか急いだ様子で立ち上がった。隣の椅子にかけていたコートを着ることもせず腕に持ったまま部室を出て行こうとする。
「お、おい、怜奈」
どうしたんだ? まだ下校時間でもないのに急いだりして。
どうする? 無理やり怜奈を引き止めてでも告白をするか?
Which would you choose?
Yes. / No.
Yes:④へ。
No:⑤へ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます