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彼女の部屋には木製のドアが

取り付けられている。

内装こそリフォームされてるが築年数も相当な

古い1Kのアパートだ。

キッチンと居室を分けるために

取り付けられたドアは

何の面白みもない木製のドアである。

当然、鏡では無いので室内がドアに

映ることもない。


しかし、ある日視線を感じた彼女は

ふとその木製のドアを一瞥し、固まった。


木製のドアには、

彼女の理想を惜しみなく体現した

10代の自分が映っていた。

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