第20話 弁当と入浴前

 飲み会から数日後、本宮は職場から自宅に帰る途中であった。


 時間は夜の9時、お店はまだ空いているのだが、最近から週に何回かはお店の締めの業務もお願いをしている。


 閉店は10時、締め作業なども考えると流石に毎日のように、12時頃まで働くのもきつくなってきたのと、バイト生のあの二人なら安心という部分もあるからだ。


 帰り道のコンビニで、夕食を買って自宅で食べる。


 テレビでは、お笑い芸人がカラオケを歌っている、本宮はその様子を興味なくテレビを見ていた。


 コンビニで弁当を食べ終わった後も、ボーッとテレビを見ていた。

 本を読む気にもならない、というより集中が出来ないどうしても、春の事が気になってしまう。



 実は、あの後、ラインをしたのだが、既読は着くが返事はない。


 悶々とした日常を過ごし、やることもないので、お風呂にはいろうとした時に、スマホが鳴った。



 この時間なら、神原かなと思い、本宮はスマホを見る、そこには、予想外のメッセージが入っていた。



 「遅くにすみません、よかったらボーリング行きませんか」


 春からのラインだ、さっきまで、モノクロだった本宮の世界に急に色がついた。


 本宮は、すぐに返事をする。


「大丈夫ですよ、行きましょう」


 本宮は、身支度を整えながら、春からの返事を待つのであった。


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