1章 エピローグ 島原兄妹

「美咲お姉ちゃーん!」


「ははは、ちょっと秋葉ちゃん、恥ずかしいよー」


 秋葉は、美咲に抱きつく。

 姉に甘えられて、とても嬉しそうだった。


「ねぇ、私もぎゅってしていい……?」


 春花が美咲に言う。


「思う存分ぎゅってしていいよ」


「美咲お姉ちゃん優しい……!」


 春花は遠慮なく、美咲に抱きついた。


「あ、そうだ風峰。記念に写真撮ろうよ。私たちが兄妹として集まった記念に」


「いいなそれ」


「あ、それじゃあ私準備する!」


「じゃあ手伝う……!」


 春花と秋葉が写真を撮る準備をし、俺たちは、ソファに四人で座る。

 しばらくすると、パシャっという音がなった。

 俺たちは、撮れた写真を見る。


「いい感じに写ってる!やった!」


「やった……!」


「ちゃんと撮れたねー」


「お、いい感じだな」


 その写真には、俺たち島原兄妹が笑顔で写っていた。

 この写真を見た人は、誰もが仲のいい兄妹だと思うだろう。

 そう思えるほどみんなの距離が近く、そして、一緒にいて幸せだと感じ取れる笑顔をしていたから。

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