アギトの第三次世界大戦『核から石と棍棒へ』

『水黽』

『鎖国』により他国からの通信や侵入を断ち、『天照（アマテラス）』を起動させたことで領土内の監視をしていた日本。

列島内に点在している米軍基地から『塔（バベル）』へ破壊工作されることを恐れ、新たなる殲滅兵器を九台起動させた。

大型六足自律戦闘兵器『水黽（あめんぼ）』は高さ26メートルの体躯を以て陸空海の全環境において戦闘活動が可能な兵器だ。

時間帯や天候に左右されないよう開発されており、最大8000発を搭載した30mm機銃四門、80発の誘導型ロケット、追加パイロンに32発ずつの対空ロケットと対戦車ロケット、二門の最新レールガンを換装。

その猛威はすさまじく、六日で全国130ヶ所の米軍基地完全制圧に至った。