『グレーテスト・パンジャンドラム』

イギリスは指導者を無力化する兵器の計画を再始動させた。


『グレーテスト・パンジャンドラム』は第二次世界大戦時の化石を利用して開発された、大きな車輪型の爆雷であり、最大時速100キロメートルを出すことのできるモーターで設定目標地点まで自走し、内蔵された爆雷を起動する地上制圧兵器である。


日本の二足歩行ロボットのバランス制御技術、アメリカの人工知能運用技術を盗用して開発されたことで、水陸両用の新型として多環境対応に成功した。


陸上自走の際に横転してしまった場合は人工知能の独自判断により、自走爆雷モードからパルス発信モードへと自動で切り替わり、強力な電波を発生させて周囲の生命体の記憶機能に致命的な障害を与えるリモート爆弾に変化するため、従来の欠点は克服されたと兵器開発部は想定されていた。

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