結果

結果、新規に置いた分電盤の中に水が溜まっていたことが分かった。

その水を抜いたところでタイムリミットの電話。

「あぁーぎりぎりだったなぁ...」

そう同僚や社長と話しながら帰った。


そして点灯式の時間。

私はシーケンサーの"All ON"ボタンを押した。

直後、町は青や白、赤や緑に染まっていった。

分電盤のある街外れから街の中心に架かる橋まで、街を包み込むように色は広がっていった。


画面には[正常に実行されました]の文字。

やっとやり遂げた。

そう思い、分電盤の扉を閉め、鍵をかけた。

そして庁舎に向かう。


無数のラックの一つにそれはある。

遠隔の電圧計、電流計、操作盤だ。

電圧はU-V間100V、V-W間100V、W-U間200Vで正常。

電流は中性線で21.5A、U-V間で10.65Aで正常。


やっとやり遂げた。

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