第6話サークル

大学に進学するため埼玉県へ移り住む。

キャンパスは東京、埼玉に分かれていて土曜日だけは東京に通う。

さて、新入学生はさまざまなサークルの誘いがあるが、僕は野球サークルに入った。

だが、殆んど野球をした覚えがない。

毎週、飲み会。

アルバイトで金を作り、飲んでいた。

サークルでは殆んど先輩が出してくれたり、割り勘で安く飲めた。

3000円が相場であった。酒は強かった。

ピッチャーで、ビールを3杯飲まされた。

「ハヅルが飲む~ぞ、ハヅルが飲む~ぞ、10秒で飲む~ぞ~」

と、掛け声がして、ちょっとこぼすと、

「S、O、S、O、粗相、粗相」

と、また飲まされた。

店の連中は、うるさい大学生だと思ったかも知れない。

だから、店で騒ぐ大学生が僕は大嫌いなんだ。

ある日、このサークルに女の子が1人しかおらず、1年の経済学部のヤツが自分たちでサークルを作ろうと言い出し。1年は野球サークルに見切りを付け、サークルを作り女の子を10人くらい集めた。

そして、飲みまくった。

誰かが、ウイスキーのビール割りを作り僕はそれを飲まされた。


そして、コーラで渇いた喉を潤した。

そのまま、カラオケ屋へ。

男連中はみんな、アパートで飲んでいたのでカラオケボックスのトイレでリバースして、また、ビールを飲んでいた。リバースしてから、酒を飲むと強くなる。

僕はトイレまで我慢出来ず、洗面所でリバースした。

コーラの色素が出て、真っ黒いモノを吐いた。

すると、文学部のヤツが、

「ハヅルがヘド吐いた~」

と、大騒ぎする。みんな、ゲロを見に来てもらいゲロしていた。

僕のタバコの吸い方はかっこ良かったらしい。

タバコを吸う姿に惚れたという者が現れた。

それは、同じ法学部の男であった。

かくして、僕は酒が強くなったのだ。

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