第4話文転

高校1年時は、フラットに授業を受けていたが、2年生から文系、理系の選択を求められた。

僕は、数学や物理、化学が好きだったので理系を選択しようとしていた。

しかし、好きと出来るの違いは大きい。選択する時、最後の試験を受けた。

数学がなんと、7点。ずっと理系を考えていたのに、7点!

文転した。

文系になると、物理は勉強しなくても良いが、数学と化学はずっと選択していた。

いずみも文系だが、生物を選択していた。

数学、化学はちょっと勉強すれば、点数が取れるので、国語と英語の勉強に力を入れた。

世界史を選択しており、まあまあの成績を収めていた。

いつも、テスト前に彼女の丸山いずみの家で勉強と言いつつ、お泊まりしては、エッチな事をしていた。


2年生の時は、この前の『被害者友の会』の講師だったのだが、3年生時は彼女がライバルであった。

僕は、頭が悪い。

勝てる科目は、国語と世界史だけ。彼女は地理だが。

テストで負けた方が、飯を奢ることなるのだが毎回テストの度に、パスタや学食を奢らされた。

ベッドの上では、僕が主導権を持っているのに!

英語が、200点満点で、200点取る彼女に勝てるはずかない。いつも、80点台の僕は地団駄を踏んだ。

筆記体は慣れれば、綺麗な文字列になる。

2年生の時から、テストは筆記体。

ある程度、スペルを間違えても○になる。

今考えれば、文系で良かった。

図書室の、分厚い本は3年間で全部読んだ。

『孫子の兵法』、『三国志演義』、『梶原日記』、『ダンテの神曲』、『罪と罰』。

で、時々、『女尻』、『只今、顔射受付中』、『開けゴマダレ』。

官能小説は図書室にはないが、読んでいた。

あの頃は、何をしても楽しかった。

カッコつけて、タバコを吸ったがおいしくなくて、辞めた。

酒はカクテルを飲んで、イヤらしい事をしていた。

まだまだ、変人初心者である。

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