第39話 後書き

 小説を読んで頂きまして、誠にありがとうございました。筆者のしいらしゆうと申します。今回の作品「池谷先生!!〜ポンコツ弁護士が恋をする〜」はいかがでしたか?池谷慎也という、いわばダメ男と呼ばれるような類の人間の日常を描きつつ、人として成長する姿をお見せできたと思います。

 近頃、恋愛に奥手な人が増えていると聞きます。筆者もその一人かもしれません。コロナ禍ということもあってか、人との付き合いも画面上だけになることが増えたり、外に出て遊ぶ機会も随分と減ってしまったように感じます。そうなると、もう恋愛どうこうの騒ぎではありません。友達ですら作ることができない状況だったのです(今はかなり良くなったが)。

 今作の主人公、池谷慎也はまさに逆転の思考を持っていました。彼女も友達もいらない、自分が生きる上で必要最低限の人付き合いで十分だ、と。ある意味、1番合理的で生産的な正しい選択とも言えます。人付き合いが面倒臭くない人なんていませんし、社会に馴染めなくとも生きていくことは十分可能ですから。一言でいえば、人付き合いは無駄なことなのです。

 しかし、たとえ人付き合いを断つことが正しい選択だとしても、それは最善の選択なのでしょうか。人によって判断基準や価値観が異なるので断言できませんが、僕はそうは言えないと思います。

 最も難しい人付き合いの一つに、恋愛があります。最近は結婚しない人が増えているように、恋愛そのものに価値を見出せず、子孫を残すという生物的に必要不可欠な欲求である性を、「野生的」と言って冷ややかな目で見る人がいることも事実です。お金はかかる、自分の時間も減る、そもそも異性と一緒にいて何が良いのか。恋愛も考え方によっては「無駄」の一言で片付けられてしまいます。

 でも、恋愛にだって良いことはあります。たった一つだけあります。人を好きになるという幸せを感じられることです。このたった一つの理由が、すべてのデメリットを打ち消して余りあるものではないかと、個人的には思います。ちなみに筆者に彼女はいません。募集中です。

 今回の作品を書く過程でも、それを大切にしました。池谷慎也にそれを気づかせることが、僕の最終目標だったのかもしれません。無事にそれを果たすことができて、今は達成感に一人浸っております。

相変わらず拙い日本語だったかとは思いますが、今回の小説、後書きを読んでいただいて誠にありがとうございます。次の作品でまた会えることを心楽しみにしています。またな!

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2人目のマリオネット 〜8年間の沈黙〜 しいらし ゆう @shi_rashiyu_

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