序章 第2話 〜本戦…開始!?〜

「さて、会場に着いたな。」


俺と妹の茉奈美、そして…幼なじみである白雪 命を連れて…大会の受付をした。


どうやら、抽選で誰と当たるかが…決まるらしい。

それを生暖かく見てやろうではないか。


俺の本音か?

俺の本音を言うと…シードがいいけどな!


って、言っている傍から…

俺達と戦うのは、最強で…第1位と候補をされている。『聖剣エクスカリバーの道・ロード』だ。


まぁ、俺と茉奈美ならまだしも…命は、難しい相手だろうな。


━━━━━仕方ない。

久々に、力を解放させるか。


俺達と聖剣の道は、VRの機械を被り…ログインした。


そして、俺と茉奈美と命が居たのは…ダンジョンの奥地に居た。


これは、ラッキー!

運が付いてるぜ。


「な、何すればいいのかしら!?」


と、幼なじみである命が焦っていた。


「落ち着け。まずは、スキル探しでもすっか。

相手はまだ、遠い地形に居るしな。」


と、俺と茉奈美は…スキル探しに行く。

この大会は、基本…

ダンジョンの宝箱や隠し扉、クエスト

そして、メインストーリートに散りばめられている。


しかも、雑魚スキルなんてものは

このゲームには存在はしない。

どれもこれもチートスキルだけ。


そんな中で、俺らが探しているのは…


「あったぜ、バグスキル!」


……そう。バグみたいなチートスキル

通称、バグスキルだ。


ダンジョンには、確率 0.1%で置かれているが…

少し、位置を変えると…確率 100%の隠しダンジョンが現れる。


俺と茉奈美は、生粋のゲーマーではないが…

ありとあらゆる知識は入ってる為、この匠さは当たり前の世界だ。


だが、それを嫌がるプレイヤーがいるが…

そいつらは、損をしている。

勝ちを求めたいならPSだけじゃ、

この世は勝てない。

そんなの…常識だ。

確かに、運営が用意されていない不正やバグを使う奴らは俺も嫌いだ。

だが、運営が用意されているバグなら、有難く使うべきだろう。


反則では無いからな。

なのに、綺麗事を並べて…

言い訳する奴は…

”ゲーマー”を名乗る価値などない。

そう思っている。


「さて、ある程度のスキルや武器は取れたし…

一休みするか! でも、よく考えてみると、上位賞に入ったら…ゲーム機やベータテスター用のゲームカセットを手に入れて且つ…この大会に参加したゲーム垢も俺の物になるなら…マジで、この運営は神すぎる。」


と、ボソボソと呟いていると…

妹の茉奈美が言ってきた。


「私達、お金が無くてクソゲーしか遊べてない分、強くなったもんね。ルート。」


「━━━━あぁ、そうだな。ミーナ。」


ルート・グランは俺のネット名


ミーナ・グランは妹の茉奈美のネット名。


そして、ついでに言うと…リルム・レイは、幼なじみの命のネット名だ。


俺らの親は毒親だった。

父も母もどっかに行っては、借金し…消えていく。


そんな奴らがVRMMOの無課金で強くなれないと周りから罵られたため、死ぬほど努力をして長い年月をかけて…強くなり…今じゃ、最強…いいや、最恐のグラン兄妹と言われるまで辿り着いた。


そんな…極致と言う名のクソゲーを幾つも立った俺らだから言える。

この開催は、神ゲーだ。


さて、そんなクソダサい思い出は吐き捨てて…

攻略進めるか〜。


と、思った矢先…俺の視界は真っ暗になっていた。

そして、辿り着いたのは…一見、ダンジョンとは思えない程の景色が見えた……最下層の牢獄だった。


そこで、人が立っていた。

その人は白衣を着ていて、まるで

NPCとは思えないし、かと言って

操作しているキャラとは思えない…

などと、考えていると振り向いて俺を見つめながら言った。


「私は、あなたを待っていた。

私は…この時をずっと、待っていた。

私の声が聞こえるなら、これを受け取れ。

あいつらに、見返す鍵となってくれ。

頼んだぞ…! 未来あるゲーマーよ!」


と、言われて…受け取った物は、

理想郷ユートピアスキルと言うスキルと

固有能力と言う能力だった。その貰ったスキルと能力の内容を見てみると…


「ふふ、フハハハハハ!!!!」


何故、笑みが溢れたのか。それは…

このスキルは、俺らに相応しいスキルだからだ。


━━━━あぁ、分かったぞ。

恐らくだが、このスキルを作った者は…

この運営を嫌っている。なぜなら…

この運営を初期から携わっていたが…

ウマが合わなくて、除外されたのだろう。

だから、恨みとして…バレないよう、ここに設置したんだな。


いいじゃねぇ…か!

勿体ぶらず…使ってやるよ!

さぁ…プレイヤーを狩るピースは揃った。


……沢山、狩るとしますかね!!

覚悟してろ。俺らを散々…馬鹿にした奴ら。

見てろ…このスキルを作った者。

見てろ…そいつを除外した運営共。


俺らの復讐劇に、抗えられるかな?

フハハハハハ!!


と、俺はそう思って言ったのだった。

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