第11話 2人で迎えた朝。

次の日の朝……ルームサービスをとるために


センパイは……私にメニューを


手渡してきた。




だけど…… 胸がいっぱいの

私は、首をぶんぶんと横に振るった。



久留須くるすさんは……

クスリッと笑いながらも、また



あたしのオデコにキスをしてきた。





昨晩の出来事を

思い出すだけで、顔から火が出そう。



裸のままのあたしを、


久留須センパイは……お姫様抱っこしながらも




シャワールームへといざなった。


シャワーをキュキュッと出すと

温かいお湯が出てくる。





2人で、お風呂に入ると ……



まるで非日常的な空間が広がった。センパイとしてるみたい!




あたしは、ふふふ。と笑うと、



センパイは……軽く汗を流して出て行ってしまった。




『??』



あたしが念入りに、体をピカピカに磨いて、お風呂から出ると、



部屋中に、コーヒーの香りが漂っていた。



『わぁ。良い香り!!』



久留須くるすさんはニコッとしながらも



カップを1つあたしに手渡してきた。


あたしは、それを受け取ると。


センパイを見つめた。





『センパ …………あたしっ』



『大丈夫だよ。何も心配するな』




私の心を見透かす様なセンパイは窓際でコーヒーを楽しんでいた。



あたしは思わず、見とれてしまい



(絵になるなぁ ……素敵。)





ぼぉ~としていると、センパイは突然、、、。




明來あくる

   結婚しないか……?』




  




朝日に照らされた久留須くるすさんの表情は ……




しずかな決意を見せていた。

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