第7話 センパイと私。

優しい口吻くちづけが終わると、久留須センパイ


私を見送った。


イタズラな笑みを浮かべて、

『気を付けて帰れよ?』



そしてセンパイは、またな。と付け加えた。



(あたし達に、なんて

あるんだろうか?)



校門のところで、再度センパイに抱き締められると



お前だけだ。』



そう言ってセンパイは寂しそうに笑ってた。






今日一日のたくさんの出来事が

帰り道にグルグルと頭の中で……駈け巡る。




フラフラと歩いていると、

……。




見慣れない神社があった。



余りの美しさに、あたしは目を奪われた。




『すぅーーッッ』

神聖な空気を吸い込むと、あたしは少しだけ元気が出てきた。



あたし達の為に、

祈っていこう……。




境内をグルリと歩いてると、

を見付けた。



ピンク色の可愛らしい御守りを

私は、2つ買った。




センパイに渡そうかな?ふふ。




お賽銭をチャリーンと投げ入れると、私はセンパイとの未来を

お祈りした。




(神様?どうか私達を見守ってください。)




(アユカのケガが酷くないと良いなぁ。)



パンパンッと手を叩くとお辞儀も欠かさずに、センパイの無事を祈った。




鈴の付いた可愛いピンク色の御守りの入った紙袋を見つめながら……




『明日は良いこと、、、あるよね?ね?センパイ。』




夕日に向かって、




あたしは力強く、歩き出した。

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