第6話 保健室で。

久留須は、その頃……アユカの様子を見ていた。


アユカの足のケガは気になるのだが、、、明來あくるを抱き締めた時の温もりが忘れられなかった。



久留須くるすは、保健室の先生にアユカの状態を聞いた。



『軽く、擦りむいた程だから。

心配ないわ。』


との事だった……久留須くるすは、明來あくるの事を、考えていた。




窓の外を久留須くるすは眺めていると …………。



見慣れた人影が目に入った。



(明來あくるちゃんだ!)

次の瞬間、久留須くるすは、明來あくるの居る中庭へと走り出していた。




♢♢♢♢♢♢♢♢♢




??!』



明來あくるは声のする方を向いた。


久留須くるすの姿を見るなり明來あくるは校門の出口へとかけだした。




『待てよ!明來あくる!!』



久留須くるす明來あくるの腕を掴んだ!



『離して!!イヤ!知らない。』



明來あくるは、その場にしゃがみ込んでしまった。



泣いている明來あくる久留須くるすは優しく抱き寄せた。




大丈夫だから。大したことない。大丈夫。』



明來あくるをなだめる様に、久留須くるすは、


背中をポンポンとたたいた。




久留須くるすは、決して諦めなかった。




明來あくる。俺は ………

明來あくるが好きなんだ。ずっと昔から、、、見てた。』




明來あくるは信じられない告白に、耳を疑った。



『だって、、、だってアユカは?』




『アイツは、ただの従兄弟だから。俺を信じて?この先も……


何が、、、起ころうとも……。』




明來あくるは、センパイの腕の中にすっぽりと収まりながらも胸がドキドキとしていた。



明來あくるだけ。』




 …………。』




2人は見つめ合いながらも


久留須くるすは、人影のまばらな校庭で ……





明來あくるの唇を

奪ったのだった …………。





明來あくるは、久留須センパイと唇を合わせながらも……




幸せな感情と、哀しみが入り混じって、涙をポロポロと流していた。

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