第3話 素直になれなくて、、、
アユカにとっては、
並んで歩いてても
アユカは美人だから。様になる。
まるで2人は、付き合っている様だった。
それもそのはず、アユカは
美男美女は、見ていてため息モノだ。あたしはちっとも可愛くないし。アユカは良いなぁ。
アユカは毎年、
チョコレートを渡していた。
学校1モテる久留須先輩……。
その隣には、、、腕を絡ませるアユカ……
いつも見ていたわ。
ちっとも羨ましくも無いわ。
だけど…… だけど……
今は少しだけ妬いちゃう。
胸も苦しい。
この気持ちを抱えたままで……
アユカと親友で、居なきゃ。
アユカには、話せない。
だって、
羨ましくも無いわ。
でも……
でも……。 あたし、、、
あたしだって、
バレンタインのチョコレート
渡したいわ。
アユカは良いなぁ。
美人で、素直で……
私も、アユカと並んで歩くと
前は……恥ずかしかったわ。
アユカは、抜群のスタイルしてるし、
色々考え事してて、知らぬ間に
屋上で……涙がこぼれてきた。
アユカ…… 言えないよ……。
不意にこぼれた涙を拭こうとした時に……
視界にハンカチが見えた。
『あれ?? ……。?』
ハンカチの持ち主を見ると、、、
『??!!!』
あたしは
だって?
え? ……何この展開?!
夕焼けを浴びた、
…………あたしに??
『どうかしたの?』
『い…… いえ。何も。』
そのシルバーがかった瞳を、私の方へ向けて……
心臓が、またドキドキし出す。
『なんか、あったら言えよな?』
『…… ……らい。……』
『ん?!聞こえない。』
私は
次々と、こぼれ落ちる涙が私を、素直な感情から遠ざけた。
『センパイなんて、嫌い!!』
涙が、どんどん溢れてきて、その場を走り去ろうとした時に……
あたしを…… ……。
無言で……抱き寄せた。
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