第2話 先輩……。

あたしは、その場にしゃがみ込んだ。ぽや~ッとして、、、そう。



まるで天国を見たような感じだった。だって、、、だって


久留須先輩くるすセンパイ

デコピンされたんだよ?



私の心は、トキメキっぱなしで、頭の中で

さっきのシーンがリフレインしてる。




顔が……顔が火照ってる。


その瞳を見つめた人は、みんな

久留須センパイに一目惚れするわ。


わたしは、センパイに惚れ込んだんだわ。




ピアノの旋律さえ

愛おしい。




『もぅ、、、ダメだわ。』




そんな時に、遠くの方で、わたしを呼ぶ声がする。






『……るー、明來あくるってばぁ。!!?』




『へ?』


明來あくる~、座り込んで、一体どしたの?』



友人のアユカが私の顔を覗き込む。



『ひゃっ!!』


アユカは不思議そうにオデコに手を当てる。



明來あくるぅ?熱でもあるの?どした?』




私は思わず…………




と、その場を取り繕ったが、やはり親友。



アユカにはお見通しだった。




『確か…………この時間は、

音楽室に久留須くるす先輩が居るよね?』



ドキーーーーン!!!早鐘がなるぅ。



『アユカ!!焦らさないでよぉ』




『ははぁん。さては?明來あくる??』




あたしは焦って強がりを言った。


『ち・ち・違うし。』



アユカは、そんな私を見て

笑っていた。

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