5大ヒーロー大決戦

第7話「戦友」

グレイザーのピンチに別の次元からやって来たのはガイオー。

ガイオーは『パラディンフォーム』の姿で現れた。

「ガイオー!!どうして?」


「あー、腹減った……」

「お前全然変わってないな……」

久しぶりの再会だが、全然変わってないガイオーの性格に思わずツッコミを入れるグレイザー。

「フッ……お前もな」

そう言ってガイオーはニューゲイラーに刺した『ガイソード』を抜いた。


「お前は!?ガイオー!?何故ここに?」

バルバも驚いていた。

「次元を越えられるのはお前だけじゃないって事だ」


その様子をGTN-1とVソルジャーも見ていた。

「アレは……」

「グレイザーと共に戦ったって言うガイオーか!」


ガイオーは『ガイソード』を構える。

「グレイザー、先に行け。あの建物に用があるんだろ?」


「ああ……頼む!」

グレイザーは建物に突入を試みる。

「させるか!!」

バルバが阻止しようとするが……。

「お前の相手は俺だ!!」

ガイオーがバルバの目の前に『ガイソード』を突き刺す。

「ほぉ……では私と決着を着けますか……」

ニューゲイラーがガイオーに襲い掛かる。


建物に突入したグレイザーをスカーとブラウが迎え撃つ。


「貴様……」

スカーが鋭い眼光でグレイザーを睨み付ける。

「勇一君を返して貰うぞ!!」

グレイザーがスカーに殴り掛かる。

だが、ブラウが立ちはだかる。

「兄貴、ここは俺が……」

ブラウは怪人体に『変身』。

ブラウはトリケラトプス怪人になった。

「また恐竜……」

「そう……我々は絶滅した地球上最強の生物達の力を引き出すアイテムを開発した……」

「何の目的で!?」

「それも我々の大いなる計画の為だ……」

グレイザーとトリケラトプス怪人が戦う。


表ではGTN-1とVソルジャーがメガロドン怪人と戦い続けている。


「くっ……そろそろ決着着けないとやばいぞ……俺達にも体力の限界がある……」

Vソルジャーがそう漏らす。

「そうですね……だったら!」

GTN-1は『ハイパーフォーム』にチェンジ。

『Gバルカン』で攻撃。

Vソルジャーは『V-ガトリング』で攻撃。


メガロドン怪人に大ダメージを与えた。


そして、ガイオーはニューゲイラーとバルバを相手に激しい戦いを繰り広げる。


グレイザーはトリケラトプス怪人のパワーに圧倒され壁に叩き付けられる。

「ぐぁっ!?」

しかし、その震動で勇一は目を覚ました。

「ん?……ここは?」

「勇一君!!」

「!守さん!!これは一体!?」

「チッ……」

スカーが勇一に近づく。

スカーに睨まれた瞬間勇一は背筋がゾクっとした。

(なっ、なんだコイツ……凄い威圧感だ……)

「もう少し寝ていて貰うぞ……ドライガー……」

スカーが勇一に手をかざす。


その瞬間、装置に入れられていた『宝玉』が光を放った。

「ぐぁっ!?な……なんだ!?」

それはとても眩い光でスカー達の目を眩ませた。


その隙にグレイザーもトリケラトプス怪人に反撃。腹に蹴りを入れ怯ませた。


そして、装置を破壊し、『宝玉』が勇一の元に戻って来た。

「何っ!?」

そのお陰で装置が壊れエネルギーの放出が止まった。


空に空いた次元の穴は閉じていく。


「やった!」

その様子を見て喜ぶ火村達。

「おのれー!!」

メガロドン怪人が2人に突進してくる。

「トドメだ!!」

GTN-1は『Gバルカン』と『Gランチャー』の二段構えで攻撃。

Vソルジャーも『V-ガトリング』で攻撃。

メガロドン怪人は遂に倒された。

「ぐわぁぁぁぁ!?」


「何だと!?」

バルバも驚く。


勇一の元に戻った宝玉の力で勇一は『変身』。

龍神ドライガーとなって縛っていた鎖を引きちぎる。

「よっしゃああ!!」

「チッ……ブラウ……ヅラかるぞ…」

「え?良いんですかい?」

「ここで奴らと戦うのは得策じゃねぇ……」

スカーとブラウは姿を消した。


「くっ……逃げられたか……」

「守さん、ありがとうございました」

ドライガーがグレイザーに頭を下げる。

「いやいや……それより早く出よう」


ガイオーは必殺技『ヘルブレイク』でニューゲイラーを倒す。

「くっ……折角の、私の傑作が……」

ニューゲイラーを倒された事を悔しがるバルバ。


GTN-1とVソルジャーも合流し、バルバを追い詰める。


その頃、グレイザーとドライガーも建物から脱出。

「ガイオー!」

「グレイザーか……そっちは済んだみたいだな」

「ああ!」

「じゃあ後は……お前だけだ!!」


グレイザーとドライガーが合流し、5人のヒーローに追い詰められるバルバ。


「ぐっ……くっ……」

どっちを見渡してもヒーローがいる。


バルバは完全に詰んだ。


その様子を離れた場所からスカーとブラウが見ていた。

「兄貴……助けなくていいんですかい?」

「フンッ……助けるとも……コイツでな……」

そう言ってスカーはカプセルを取り出した。

「!!あっ……兄貴……それは……」

「丁度いい……コイツの威力を試してみよう……」

「しかし、それはまだ実験段階……下手すりゃバルバの奴死んじまいますぜ?」

「それが、どうした?」

スカーはブラウを睨んだ。

「うっ……あ……兄貴……」

「バルバに、コイツを撃ち込め。奴らを一掃出来るはずだ」

「へっ、へい……」

ブラウはカプセルを弾丸に詰め、ライフルでバルバに撃ち込んだ。


「ぐぁっ!?」

カプセルを撃ち込まれたバルバは突然苦しみ出した。


「何だ!?」

その様子にヒーロー達もただ事ではないと感じる。


すると、バルバの体は崩壊し始め形を変えて行った。

「こ……これは……そうか……スカーめ……」


そして、バルバは巨大な怪物の姿に変貌した。


3つの頭を持ち獣の様に四つん這いになり、その足には鋭い爪が伸びていた。


「フッ……これぞゲイラー細胞と我々の技術を合わせた怪物……名付けて……」


融合神獣バルバキマイラ。


続く……。

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