第6話「帰って来たあいつ」

スカーは勇一から奪った『宝玉』をバルバに渡しいよいよ大いなる計画を進めようとしていた。


バルバは何やら巨大な装置を持って来た。

その装置にエクゾリウム鉱石と4つの宝玉を入れ、装置を作動させ始める。

「さぁ、いよいよですよ」

その装置から莫大なエネルギーが放出される。

一体何が始まろうとしているのか?


その莫大なエネルギーは空に向かって放たれていた。


-警視庁-


警視庁からもその光景はしっかりと見えていた。

「何だアレは!?」

葛城が発見し驚く。

「あの場所は……あのサメの怪人がいる場所と一致してます……」

「じゃあ……あそこに勇一さんが……」

そこへ守が入って来た。

「奴らが動き出しました!」

「守君……勇一君を……頼む」

「はい!火村さん、寺本さん行きましょう!」

守、火村、寺本はエネルギーが放出されている現場に向かう。


現場ではそのエネルギーの影響か、空に穴が空き始めていた。

「何だ……コレは……?」

その現象は藤波研究所でも捉えられていた。

「こ……これは?まさか……次元に穴が空いているのか?」


それを見ているスカー達は……。

「フッフッフッ……流石だなバルバ。やはり、別の次元から来たゲシェードの技術は伊達じゃない様だ」

「いえいえ……これも全てあなた方の協力あってこそ……」

スカー達は次元に穴を空け何をする気なのか?


そして、火村達が現場に到着。

「ここですね……」

「よし、さっさと突入して勇一さんを助けるぞ!」

「待って下さい。あのエネルギーは次元に穴を空けています。下手に近づくのは危険です」

「次元に穴?そんな事出来るのか?」

「奴らの仲間にそれが可能な奴が一人居ます……僕が取り逃がしたばっかりに……」

守はバルバを取り逃がしていた事を後悔していた。

「しかし、このまま放っておく訳にも行きません。突入しましょう」

「……そうですね……奴らの野望を止めないと!」

「よし……行きますよ!」

そう言って火村が『変身』。

GTN-1登場。

寺本が『装着』。

Vソルジャー登場。

守が『グレイアクセラー』のボタンを押して『変身』。

超戦士グレイザー登場。


3人のヒーローが一気に攻め込む。


スカーはヒーロー達がやって来た事に気付いた。

「来たか……ヒーロー共……奴らを迎え撃つぞ……」

スカーの指示でグレイとブラウが外へ出る。

バルバはその場に残り装置を見張る。


グレイはメガロドン怪人に変身し襲って来る。

GTN-1が『Gブラスター』で攻撃。

しかし、メガロドン怪人は構わず突進してくる。

3人のヒーローはメガロドン怪人に突き飛ばされる。

「ぐぁっ!?……なんてパワーだ……」

GTN-1がダメージを受けて呟くと……。

「クソッ……コイツ1体に時間を掛けてられない……グレイザー、先に進んで下さい。ここは俺達が引き受けます!」

Vソルジャーがそう言って『Vリボルバー』を構える。

「わかった……頼みます!」

グレイザーは先に進んで勇一の救出に向かう。

「火村さん……俺達が……ここを……」

「ええ!!」

GTN-1が立ち上がる。

メガロドン怪人はグレイザーに襲い掛かる。

「させるか!!」

GTN-1とVソルジャーが、メガロドン怪人を捕えそれを阻止する。


グレイザーはそのまま突き進む。


「チッ……グレイだけでは3人は無理か……ブラウ、ここを頼む」

スカーが、戦いに向かおうとする。

「ちょっと待って下さい……グレイザーの相手なら私が……」

バルバがスカーの前に立ち、そう言う。

「なるほど……お前にとっては仕えて居た王を倒された憎むべき相手と言う訳か……いいだろう……奴の事は任せよう」

「はい……」

バルバはグレイザーとの戦いに向かう。


グレイザーはスカー達が潜む建物の前まで到着。

「勇一君……待ってろ……」

しかし、そこにバルバが現れる。

「お待ちしてましたよグレイザー……」

「バルバ!?今度はお前か……お前達は何を企んでる!!」

「そんなに知りたければ私を倒してみろ……」

バルバはある怪物を召喚した。


「ゲイラーか!?」

だが、それはグレイザーが戦って来たゲイラーとは明らかに違った。

今までのゲイラーは全て地球の動植物に寄生して怪物化させた物だった。

更にそのゲイラーを生み出していた細胞の元になるマザーゲイラーも既に倒した。

では、この怪物は一体!?


「これは、我々が新たに生み出した怪物……ニューゲイラー」

「ニュー……ゲイラー!?」

それは全く新しいバルバの手先となるゲイラー。

すると、ニューゲイラーはみるみる形を変えて行った。

右手には鋭い剣を持ち、左手にはマシンガンを持った人形の怪物となった。

「武器!?」

ニューゲイラーがグレイザーに剣で襲い掛かる。

「うわっ!?」

グレイザーは咄嗟にジャンプして避けるが、空かさずマシンガンで攻撃。

空中では身動きが取れないグレイザーはマシンガンの直撃を受けた。

弾丸の雨がグレイザーを襲う。


地面に落下したグレイザーにニューゲイラーが迫る。

「フッフッフッ……死ねグレイザー……ニューゲイラー、グレイザーにトドメを刺せ!!」

バルバの命令でニューゲイラーはグレイザーに向かって剣を振り上げる。


その時、別の次元の穴が空き何かがニューゲイラーを攻撃した。

ニューゲイラーはダメージを受けて倒れる。

「何だ!?」

良く見るとニューゲイラーの胸に1本の剣が刺さっていた。

「あの剣は!?」

グレイザーはその剣に見覚えがあった。

そして、グレイザーは次元の穴の方を見る。


「やれやれ……まだ懲りずに悪さしてたのか……」

「お……お前は!?」

バルバも驚く。


現れたのはガイオー。

かつてグレイザーと共にゲシェードと戦った別の世界から来た戦士だ。


続く……。

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