第3話「グレイザーとドライガー」

ドライガーを襲うメガロドン怪人に攻撃したのは超戦士グレイザーだった。

「あれは……」


グレイザーは離れた場所から『グレイバスター』で狙撃していた。

「チッ……」

メガロドン怪人がグレイザーの方を睨み付ける。

グレイザーはジャンプし、一気に距離を詰める。

そして、そのまま飛び蹴りでメガロドン怪人を蹴り飛ばす。


メガロドン怪人は屋台の上に落ち屋台が破壊される。

そして、グレイザーがドライガーに手を差し出す。

「大丈夫?」

ドライガーはグレイザーの手を取り立ち上がる。

「ええ、大丈夫です!」

そして、2人のヒーローが構える。


メガロドン怪人も立ち上がる。

メガロドン怪人はかなりイラついている様子。

「チッ……ふざけやがって……ぶっ殺してやる!!」

メガロドン怪人は2人を目掛けて突進。


グレイザーとドライガーも受けて立つ。

接近戦で激しい攻防が繰り広げられる。


そしてドライガーが『ドラゴニックボンバー』を叩き込む。

メガロドン怪人にダメージを与える。


メガロドン怪人は逃走した。


「逃がしたか……」

グレイザーが呟く。

「すみません……」

ドライガーがグレイザーに謝る。

「いや……とにかく無事で良かった」


お祭りは中止となり、人々は帰って行った。

勇一は守を家に招いた。

「へぇ~……勇一君の家が龍宝神社だったんだぁ」

「ええ……」

正信がお茶を入れて来る。

「やぁ、いらっしゃい。勇一の事を助けてくれてありがとう」

「あっ、すみません……お邪魔してます」

「いやいや……それにしても君があのグレイザーだったとはねぇ……はい、冷めない内に……」

そう言って正信は温かい緑茶を出す。

「すみません、頂きます」

守がお茶を飲む。

「そうだ、勇一。折角だから守君に色々教えて貰ったらどうだ?」

「色々って?」

「ヒーローとしてのアドバイスだよ!」

「はぁ?何でそんな……」

勇一と正信の会話に思わず吹き出す守。

「ぶはっ!?アッチ!?」

「!!ああ……大丈夫かい?」

「え、ええ……すみません……でも……僕が教える事なんて……」

「もう、父さんはもういいからあっち行っててよ」

「なんだよそれ!?」

勇一が正信を客間から追い出す。


「すみません、父が変な事言って……それで、守さん何でまた戻って来たんですか?さっきの奴と何か関係が?」

勇一の質問に守が答える。

「ああ……実は……」

以前、現れたギガークが居た謎の組織がアメリカで動き出し、更に日本でも何か暗躍を始めようとしている事を勇一に伝えた。


-翌日-

勇一と守は葛城を訪ねて警視庁にやって来た。


2人は応接室に通され葛城を待っている。

しばらくして、葛城が入って来る。

「やぁ、お待たせして申し訳ない……」

「葛城さん!すみません……忙しい所……」

葛城と守が挨拶を交わす。

「それにしても……守君、この前アメリカに戻ったばかりじゃ無かったか?」

「あはは……そうなんですけど、実は……」

守は葛城にも事情を説明する。

「なるほど……それで日本に戻って来て、勇一君とも協力するって訳か……」

「はい……」

「あのギガークの組織がねぇ……よし、わかった。我々も協力体制を整えておくよ」

「ありがとうございます!」

守と勇一は2人で頭を下げて葛城にお礼を言った。


警視庁からの帰り、守は藤波博士に会いに行く為、一度勇一と別れる。


勇一はそのまま家に帰る。


2人が別れたのを確認する一人の男……。

そして、その男は『変身』。

昨夜のメガロドン怪人となって勇一に襲い掛かる。


「うわっ!?」

メガロドン怪人は勇一のバイクに突進し、勇一はバイクから落とされる。


「クソッ……お前!昨日の……」

勇一も『火の宝玉』で『変身』

龍神ドライガーが『ファイヤードラゴン』の姿で登場。


メガロドン怪人は再び突進して来る。

ドライガーはそれを避けカウンターパンチ。

だが、メガロドン怪人は更に攻撃して来る。


メガロドン怪人のパワーに圧倒されるドライガー。

「クソッ……だったら……これでどうだ!」

ドライガーは『水の宝玉』で『ウォータードラゴン』にチェンジ。

『ドラゴニックランス』を手に持ち反撃。

メガロドン怪人を払いのけ形勢逆転。

「トドメだ!!」

しかしその時、空からプテラノドン怪人がドライガーに襲い掛かった。

「うわっ!?もう一匹だと!?」


敵は2体になりドライガーは更にピンチに!?


続く……。

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