第2話「ドライガーに迫る影」

日本……。


東京の街を勇一はバイクで走っていた。

鷹の姿をしたホーククリーチャーが現れ空から人々を襲っていたのだ。


ホーククリーチャーは人々を捕まえ上空から落とすと言う残酷極まりない方法で次々に人々を殺害していった。


勇一が現場に到着。

「クソッ……アレか……」

勇一は『風の宝玉』で『変身』

龍神ドライガーが『ストームドラゴン』の姿で登場。

ドライガーも空を飛ぶ。

しかし、ホーククリーチャーは再び1人の男性を捕え上空から落とす。

「危ない!!」

ドライガーは急いでその男性を救出。

何とか助けられた。


地上に下ろし男性を避難させる。

しかし、そこにホーククリーチャーが攻撃。

ドライガーに体当たりした。

ドライガーは突き飛ばされ壁に激突。

「うわあっ!?痛ってぇ~……このヤロー!!」

ホーククリーチャーは更に攻撃をしてドライガーに反撃の隙を与えない。


そこへ、火村が到着。

火村は『変身』。

GTN-1登場。

GTN-1は『Gブラスター』でホーククリーチャーに攻撃する。

ホーククリーチャーは再び空へ逃げる。

「逃がすか!!」

ドライガーは『ドラゴニックヴァレット』でホーククリーチャーの翼を撃ち抜きホーククリーチャーを落下させる。


そしてドライガーは『火の宝玉』で『ファイヤードラゴン』にチェンジ。

必殺技『ドラゴニックボンバー』をホーククリーチャーに叩き込む。

ホーククリーチャーは爆発し倒された。


GTN-1がドライガーに駆け寄る。

「やりましたね!」

「ええ!」

そして2人は変身を解除。

「じゃあ、自分は本庁に帰ります」

そう言って火村はパトカーに乗り込む。

「ええ、それじゃあまた」


パトカーを見送ってからバイクに乗る。

「さてと……帰ろ……」

勇一もバイクを走らせ帰って行く。


その勇一を見ている何者か……。

「なるほど……奴がドライガーか……」

-龍宝神社-


この日神社ではお祭りが開かれる為、朝から準備をしていた。

多くの屋台が並び近所のお店の人達が出店をしていた。

神社の鳥居の所や様々な場所に「龍神様降臨祭」と書かれていた。

龍神が数千年ぶりに復活した事を祝うお祭りの様だ。

そこへ勇一が帰って来た。


「おう、勇一君お帰り!」

声を掛けて来たのは近所の定食屋の店主。

どうやら、出店で焼きそばを売る様だ。

「ただいま。気合い入ってくるねぇ」

「そりゃーそうさ、数千年ぶりの龍神様復活だからな。この辺の奴らは昔っから龍神様に守られて来たんだ。皆感謝してんだよ」

「そっか……こっちの気も知らないで……」

勇一は小声で呟いた。

「ん?何か言ったか?」

「あっ、いや別に……」


勇一も子どもの頃から龍神伝説は聞かされていたが、まさか自分がなるとは思っても居なかった。

降臨祭にどんな顔をすれば良いのか分からなかった。

家の方に向かうと、正信のお祭りの準備をしていた。

「ただいまー」

「おう、お帰り。なぁ、勇一頼みがあるんだが……」

「え?」

「今日のお祭りなんだけど……お前、変身して出てくれないか?」

「はぁ!?何バカな事言ってんだよ……やらねーよ!」

「そこを何とか頼むよ!折角復活した龍神様がここに居るんだからさ~」

正信は龍神として勇一を祭りに参加させたい様だ。


そして夜。

お祭りが始まり沢山の人が訪れ神社は賑わっていた。

勇一は……。


ドライガーに変身して、参加していた。

結局正信に言い負かされていた。

始めはお祭りに来た子ども達と触れあっていた。

(あーあ……こんな事するよりたこ焼きとか食いてぇ……)

そして、道行くカップルがドライガーに近付いて来た。

「あー!見てみてー!龍神様だー!」

女の子がはしゃぐ。

「おー……良く出来てるなー」


(着ぐるみじゃねぇって……でも……これじゃあ、まるでヒーローショーだよな……)


このお祭りには勿論香織も来ていた。

そして、正信に声を掛ける。

「ねぇ……おじさん……あの龍神ってまさか?」

「ああ、勇一だ」

「こんな所でも変身させられてるんだ……」

香織も少々呆れていた。


そして、境内の中央に設置された矢倉の上にドライガーはジャンプで昇る。

「おおー!!」

周りは歓声を上げた。

「すっげぇ~本当に良く出来てるな!まぁ、ワイヤーだろうけど……」

さっきのカップルの男だ。

(だから着ぐるみじゃねぇーて……)

勇一はまた心の中でツッコミを入れる。

だが、周りは盛り上がっている。

ドライガーは周りの人達に手を振る。


その時、突如何者かがドライガーに襲いかかった。

ドライガーを突飛ばし矢倉から落とす。

「ぐぁっ!?な……なんだ!?」

現れたのは巨大ザメをモチーフにした人型の怪人メガロドン怪人。

「すっげぇー!今度はショーか!」

また、あの男だ。

正信が客に避難を呼び掛ける。

「これはショーではありません!危険ですから避難して下さい!!」

しかし、盛り上がっている人々の耳には入らない。

メガロドン怪人がドライガーに襲い掛かる。

「うぉっ!?コノっ!!」

ドライガーも戦う。

周りの人々は完全にヒーローショーだと思っている様で全く逃げる様子が無い。


しかし、メガロドン怪人がドライガーに突進。

周りに人が居て避ける事が出来ない。

メガロドン怪人の突進をもろに受けたドライガーは吹き飛ばされる。

その勢いで屋台を破壊するドライガー。

「ぐぁっ!?クソッ……」

それを見てみてようやくショーでは無いと分かり、逃げ出す人々。

会場は大パニック。


正信が避難をさせるが、パニックに陥った人々は言う事を聞かず我先にと逃げる。


メガロドン怪人は更に攻撃を加えドライガーを苦しめる。


ドライガーがピンチに陥ったその時!


誰かがメガロドン怪人を攻撃した。


それはグレイザーだった。

グレイザーが『グレイバスター』でメガロドン怪人を攻撃していた。


「あれは……」


続く……。

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