グレイザー×ドライガー〜5大ヒーロー大決戦〜

山ピー

動き出した敵

第1話「アメリカにて……」

アメリカ·ニューヨーク州

PM10:38……。

守は誰かを追いかけていた。


守が追いかけてる何者かは人気の無い路地へ逃げ込みフェンスをよじ登り必死に逃げる。

「まったく……どこまで逃げる気だよ……」

守もそれを必死に追いかける。


そしてようやくビルの屋上で追い詰める。

「もう逃げられ無いぞ!」

そもそも何故守がこの人物を追っているのか。

その人物は観念したのか振り向く。

黒髪の初老の男性だった。

その男性は守の方を見てニヤリと笑う。

すると、ビルの上空に1機のヘリコプターが現れた。

「何っ!?」

そのヘリコプターから顔を出す男。

守はその男に見覚えがあった。

「バルバ!?」

そう、かつて守がグレイザーとして戦ったゲシェードの王アルギルスの側近をしていたバルバだった。

「フッフッフッ……よくやったぞMr.ジェームズ」

守が追いかけていたこのジェームズと言う男。

一体バルバとどんな関係があるのか?

ここからジェームズを始めとする外国人達や彼らと会話する守が話すのは英語だが、全て日本語で書く。

※英「おうバルバ!約束の物は盗んで来たぜ!早く俺を助けろ!」

ジェームズがバルバに助けを求める。

※英「ああ、良いとも……コレを使え」

バルバはそう言うとジェームズに注射器を渡した。

「何をする気だ……」

守が呟くと……。

ジェームズは自分の腕に注射器を刺した。

すると、ジェームズの体は変貌し、怪人の姿になった。

その姿は巨大な翼を持つプテラノドンの様だった。

守も『変身』

超戦士グレイザー登場。

グレイザーがプテラノドン怪人に向かうが……。

プテラノドン怪人はその巨大な翼で風を起こす。

「うわっ!?」

グレイザーは風に阻まれ近付く事が出来ない。

そしてその隙にプテラノドン怪人とバルバの乗ったヘリは姿を消した。


「クソッ……逃げられたか……」


守は変身解除。

そして守に1人の男が近付いて来る。

※英「君も奴らを追っていたのか?」

守が振り向くとそこに居たのはFBIの捜査官のタツヤ·ホンドウだった。

これが、これから共に戦う事になる2人の初めての出会いだった。

「ん?日本人か?」

そう言うとホンドウは日本語で話し掛けて来た。

「君は何者なんだ?何故奴らを?」

守はホンドウに事情を説明した。


守とホンドウが追っていた男ジェームズは過去

にも窃盗の罪で逮捕歴のある窃盗の常習犯だった。

そして、何故そのジェームズがバルバと共に居たのか。

そして、ジェームズが盗んだ物とは一体……?


その頃、ジェームズとバルバは逃げた先で合流していた。

「よう……あんたのお陰で助かったぜ」

「いえいえ……大した事じゃありませんよ」

2人がそんな会話をしていると……。

「よう……例の物は盗んで来れたのか?」

そこに現れたのは銀髪の大柄の男と、小太りの男。

この銀髪の大柄の男、名をスカーと言う。

そして、小太りの男の名はブラウ。


以前グレイザーが日本まで追って行ったギガークを殺害した2人だ。

そして、ブラウが喋り出す。

「こっちの準備は出来てるぜ」

そして、スカーも……。

「フンッ……ならとっとと行こうじゃねーか……日本へ」


彼らはどうやら日本に向かうつもりらしい。


続く……。

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