第109話 海賊の島
* 海賊の島
なので、残りのメンバーは、小島の方を探ってみよう、こちらにも、おかしな気配がするんだよね〜
船を一応、島の反対側に回して、錨を下ろす。水深は、案外浅いよ、10mくらいのところにアンカリングできた。
私、ガロン、アイカで、小島の探検開始だ! エドガーとエミリは船で待機だよ〜
エミリには、ちょっと遅くなったけど、昼食の準備をお願いしておいた。
まあ、島で怪しいのは、大陸側だろうね〜 アイカを連れて、隠密飛行で飛んでいる。マッピングで探査しながらゆっくり飛んでいたんだけど、見つけたよ。島の北の端に小さな入江があって、そこに10mくらいの箱船が停泊している。
現在、船の中には、2人。休憩中かな? 気配が薄い・・・
そして、入江の奥に洞窟、これは自然の海食洞窟を利用した居住空間が作られているね。なんか〜面白くなってきたよ・・・
洞窟の中には、12人の気配、鑑定では、全て海賊称号、中の4人は殺人称号まで持っているね。
決定!だよ。アイカに指示して、まずは、洞窟内の者達全員に催眠!をかけてもらうよ、アイカはこういうの初めてだよね?・・・頑張れ!
まあ、元が違うからね!・・・変な戸惑いとかも無く、無事に全員を無力化できたね!
さてさて、アジトの調査をしよう! まずは、ボスっぽいヤツの近くから・・
机に突っ伏して眠っているね、邪魔なので、転送して椅子からおろして壁にもたれさせて、机の横の引き出しを開けてみる。3段あるよ、上から、まあ、おかしなガラクタ? 鑑定では、指輪が多いよ、ただの宝石の付いた指輪が多いけど、そんな中に、魔法付与されたものもあったよ。攻撃反射、風槍、火炎放射だね。これらの指輪を全部回収して、「海賊の宝」目録に回収しておいた。
あとは、机の上の書類を見てみれば、ガウス大公領の雑貨屋との取引伝票が多いよ。でも、全部、納品書の控えばかりだね、そこから仕入れているものは無い。
雑貨屋の名前は、『アトス雑貨店』。きっと、これも怪しいね!
中段の引き出しには、金貨の詰まった袋、金貨300枚入りの袋が6個、と銀貨300枚入りの色違いの袋が6個、これらも回収。
下段の引き出しには、背負鞄が一つ。鑑定では、魔法鞄。容量・大、時間経過あり、のもの。中身は・・・8mくらいの小舟が1艘、金貨300枚入り袋が2個、魔鉄剣が1本、ミスリル剣が1本、ミスリル製ナイフが2本、非常用かな? 魔法鞄ごと回収。
*海賊島のお宝
・宝石指輪x30個 各種宝石
・指輪魔道具:攻撃反射、風槍、火炎放射:各一個
・金貨300枚x6個
・銀貨300枚x6個
・魔法鞄:背負鞄:容量・大、時間経過あり、
・・小舟、船長8m
・・金貨300枚x2
・・魔鉄剣
・・ミスリル剣
・・ミスリルナイフx2
因みに、ボスの手や腕にも魔道具が装着されているので、鑑定!
・指輪:収納:容量・大、時間経過、ミスリル剣、投げナイフx50
・指輪:攻撃反射、風槍、火炎放射
・腕輪:回復、治癒、クリーン、
これらも没収して収納。
「奥の倉庫みたいなところに、いろいろ荷物や商品、武器などが置かれています」ってアイカが見つけてくれたよ。ありがと! でも、まあ、とりあえず、そのまま放置しよ!
住居空間の外に岩石加工で岩牢を作って、全員をこの中に転送してまとめて、捕縛をかけておいた。
あとは・・・船の中の二人だよね・・・眠っているけど、そこに更に睡眠!をかけて、捕縛しておいた。
ターニャの方はどうかな? 強制的に連れていかれたけど、ダミアンは無事かな?
念話連絡、ターニャ、どう?そちらは。何か見つけた?
「ええ、盗賊らしいのを8人、確保したわよ。あとは、そうね〜商品やお宝がたくさん保管されているわね・・・」
そうなんだね〜 ねぇ、ダミアン、こういう場合はどうしたら良いの?
「そうねぇ〜 地元のギルドか衛兵に引き渡すのが良いんだけど・・・あと商品は、手を付けずに、ただ、盗賊たちの所有物は、全部もらっておけば?」
そうだよね〜 と、アイカを連れて、みんなと合流したよ。
「あとね、偉そうにしてたやつに自白をかけて話してもらったんだけどね、『アトス雑貨店』というのが、盗賊団の隠れ蓑らしいわよ・・・」
ああ、そういうことよね〜 大体は予想してたけどね。
念話連絡、「もしもし、バンスさんいる? ミヤビだよ〜」
「おおおお、ミヤビか! どうした?」
今、オリバー王国の南の山を超えたあたりの海岸にいるんだけどね、ここに、海賊のアジトがあったんだよ〜 それで、一応、20人くらい確保したんだけど。これどうしようか? それとね、ガウス大公領の『アトス雑貨店』というのが、盗賊団の関連の店だよ! って伝えたら、
「・・・なあ、ミヤビよ、俺をそこまで連れて行ってくれないか? 一応、現場を見ておきたい!」って言うので、良いけど、これ、「私達の秘密!」だからね・・って念押しをして、早く用意して! って伝えた。
すぐに、「良いぞ〜」って念話が来たので、転送!でバンスさんをこの場に移動させたよ・・・
「うん?ココは?・・・」
バンスさん?どこを見てるのよ! 後ろよ、ミヤビだよ〜
「ああ、ミヤビか、ココがそう!なのか?」
「そうだよ、私達が見つけたのはここと、あと、海の向こうに島が見えるでしょ?あそこにもアジトがあるわよ。もう既に両方とも制圧してあるからね、じっくり調べれば?
それと・・・『アトス雑貨店』の手配と、盗賊22人の処分が先じゃない?盗賊たちは全員眠ってもらってるだけだからね・・・
「ああ、そうだな・・・」
問題なければ、まとめて転送するけど?
「良いのか? なら、ギルドの地下の訓練場にでも転送してくれるか?今、手紙を書くかくから、それも一緒に!」
いいよ! 早く準備してよ〜
ならばと、ここの8人に、島の12人と船の2人を転送でこちらに移動させて、全部で合計22人、まとめておいたよ。
鑑定して、殺人称号持ちが全部で7人いるので、赤い紐で作った首輪を7人に付けて、レベルの高そうな2人には、・・・2人ともすでに赤い首輪付きなんだけどね・・・自白をかけておいたよ。バンスさんには、赤い首輪は一応、危険人物!って伝えておいたよ・・・
バンスさんが書いた手紙を自白しているヤツの背中に貼り付けて、バンスさんを見れば頷いているので、いざ! まとめて王都冒険者ギルドの地下訓練場に転送!完了。
さあ、あとはじっくり調べれば〜 私達は昼食だから少し外れるけどね〜
「えっ! なあ、ミヤビよ! 俺にも食わせてくれないか? なぁ!」
なら、ここに持ってきてあげるわよ?
「・・・イヤ、なぁ、おれも、美人さんのいるところで食べたい!なぁ〜」
なんだよ、この! 色ボケ!オヤジは・・・
ターニャとダミアンを見れば、ウフフフ・・って、まんざらでもない顔をしてるしね、んまあ、そういうことなら、って、全員で、クルーザーに転移。
「ただいま〜おまたせ〜、エミリ! 1人増えちゃったよ、ごめんね〜」
「あれれれ〜 バンスさん? ギルド長が何故?ここにいるの?」
「あははは、すまん、つい?な、成り行きでこうなった! 俺にも!食事をお願いできるか?」
「はいはい・・・あ〜もう、ミヤビのやることだからね、いちいち、驚きませんけどね〜」
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