第103話 南洋小島の別荘 

* 南洋小島の別荘 


朝は、エミリのサンドイッチで軽く済ませて、みんなで転移して南海の小島の別荘前に移動してきたよ・・・

既にエドガーとガロンも来ていたようだけど、何故? 全身びっしょりなのかなぁ〜

まあ、良い。各自の部屋割りを発表して、昼までは自由時間にしま〜す!

2階に、私、アイカ、ターニャとアスラ、1階には、エドガーとガロンの部屋を割り当てて、ダミアンに、上と下、どっちが良い?ってきいたら、2階!って言うので、2階の西、ターニャの隣にしてもらう。

因みに、全員で使用する食堂と居間、休憩所などは1階ですよ〜


みんな一斉に部屋に駆け込んでいったよ、私も、水着に着替えよ!

ベランダから砂浜と海を眺める。うん! 海は広いな大きいな〜海は良いよね〜

と、もう既に、ターニャとアイカが表に出て、石のテーブルのところにいるよ、早いね! ビキニもよく似合っているし・・・こっちの女性はみんなああ、なんだね、スタイルが良い! まあ、良いけどね〜 


私も、降りていったんだけどね・・・

「ミヤビ! あれ、乗っても良いかしら?」 ってターニャから催促だよ?

良いよ、自分のを使ってね。 なんて会話を聞いていたのがダミアンだよ、ターニャが出したソレを見て、もう飛びつくように寄っていってるよ。

ダミアンをこちらに呼び寄せて、私の収納から一台、水上バイクを出してあげた。

これは、水陸両用の水上バイクです。古代ウエスト王国の遺跡から出たものですが、時代はかなり後期のものと思われます。魔導制御の技術の進歩が見られますからね〜

ダミアンに乗っても良いよ!って言ってあげたけど、ターニャもなんだけど、なんか戸惑っているよ。仕方がないなぁ〜 なので、もう一台出して、エドガーに先導してもらおう。操縦は魔導バイクとほとんど同じだからね・・・なんとかなるでしょ!


エドガーの後を追うように、ターニャとダミアンがゆっくり走り出したよ、海にそのまま入っていって、奇声が上がっているし〜・・・

沖の方で3台が止まって、何か話をしてたようだけど、エドガーがそのままこっちに向かってくるよ。それで、二人は、そのまままた海の上を走り回りだした。

まあ、「あとはお前ら二人で遊んでこい!」とでも言ったんだろうね〜

エドガーが戻ってきたので、どうだった?って聞いたら、

「まあ、問題ないだろ! あのバイクは安定性も高いからな、かなり良いものだぞ。」 そう!なんだね〜


それで、何で? 朝からずぶ濡れだったの?

「あはははは、ちょっとな、ガロンと二人で、海の掃除をしていたのさ〜」

って、話してくれたけどね・・・

海にいる魔物の狩りをやってくれていたようなんだよ〜私達が安心して遊べるように!だっていうから、もう! エドガーったら! ありがとう!

それで、獲物をくれるっていうから、エドガーの収納から私の収納に直接移動で入ってきたものが解って驚いた! なに?この数! 何時から狩りをやっていたのよ? 「まあ、昨夜のうちにな、ほとんどは夜の獲物だ! 夜の海は気を付けたほうが良いぞ〜」

なんだ!昨日帰って来なかったのは、ソレなの? 言ってくれれば、手伝ったのに〜

「なに、問題無い! ガロンもミヤビの安全の為って、張り切ってやってくれたしな・・・」

そう、ありがとね。そういえば・・・ガロンは? ああ、まだ部屋にいるんじゃないか? 寝てるかもな・・・


ということで、食べられる海の魔物がたくさん入手できたよ。

魔カジキ、魔マグロ、魔大イカ、魔大タコ、魔ダツ、魔サヨリ、など、嘴の尖ったヤツが、夜は明かりに向かって飛び出してくるからな、結構危ないぞ〜

でも、サヨリだよね〜って取り出してみて、びっくり! 長さ100cmくらいあるよ!これでもサヨリ? きっと、他も、こんな感じのサイズ感なんだろうね・・・

アイカは? ああ、エミリに付いて料理を覚えようとしてる?

何もしないで、遊べばいいのに〜

水上バイクをあと2台出して、エミリとアイカを呼んで、乗り方や運転をエドガーに教えてもらうように言って、自由時間だけど、こういうので遊ぶのも面白いかもよ?って言っておいたよ。


アスラは? って気配を辿ってみれば、居間にいるね、ガロンと一緒か・・・

ちょっと様子を見にいくかな・・・

「なあ、女子衆のあの姿は、・・良いなぁ〜 お前なんか、姫様のあの姿、直視できるのか?」

「まあ、意識しなければ・・だけどね!」

なんてことよ、この二人は根暗族? もう! しゃんとしてよね! 


ねぇ、二人共! ここにくるのがイヤだったの? 楽しくないの?

「おお、ミヤビか・・・イヤイヤ、そんなことは無い、楽しいのだが・・・お前たちの姿がなぁ〜 眩しくてな・・・俺達にはちょっとなぁ〜」

もう、いい大人が何を言っているのよ、もう! 

解った、二人で何か、食べられる食材でも探してきて! 魚でも、果物でも、何でも良いわ、この島の食材探検! いい!昼には帰ってくるのよ!

「ああ、良いね、その案に乗りましょう!」

「ああ、俺も、そうさせてもらおう!」

じゃあ、よろしくね! イヤになったら、宝探しでも良いわよ。あの水上バイクもここの山の中腹から出たものだしね。まだあるかもしれないし・・・

「ミヤビ、すまん! 気をつかわせて・・・行ってくるよ」




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