第89話 9階層・第二ダンジョン 

* 9階層・第二ダンジョン 


ヤヨイさんに聞いてみた。

この大陸の南にある火山島について、・・・だけどね、「確かにあそこは、古代ウエスト王国の領地ではあったが、火山の毒ガスがひどくて、不毛の地ということで、今日にいたっている」ということしか解らなかった。

どうやら、このウエスト王国の古文書や文献などは王家にさえ残されていない、つまり、消滅状態ってことらしいよ・・・

どこかの遺跡か、ダンジョンなんかに残っていないのかな??


市場で買い物をして、みんなと一緒に第二ダンジョンへ向かう。

9階層と10階層のご指定、指名依頼だからね、まあ、頑張ろう!


9階層は、高山エリア:ワイバーン、飛竜、魔鷹、か・・・

入り口の地点はいきなりの3000m、気温も圧力も低いよ〜。これじゃあ、普通の人間が装備無しではかなり厳しいよね、しかも空にはワイバーンが、何で!っていうくらいたくさん飛び回っている、これは、鷹柱じゃあないけど、ワイバーン柱だね〜 鑑定! ワイバーン レベル120 x 22頭


さて!やろうか、ってみんなを見ればもう、浮上していってるよ〜

私も、ちょっと遅れたけどね、上がって行って、とりあえずは、向かってくる6頭を相手にしよう。みんなの方にもそれぞれ、4〜6頭ずつ向かっていってるからね・・・

ここは、ダンジョンだけど、魔石も素材も回収できるよね?


聖竜魔法・言霊「止まれ!」で翼が動かなくなり、でもまだ浮いているのは魔力で浮いているのね、「魔力吸収!」してやったらそのまま落下していくので、「空中停止!」で一旦止めてやって、「光射!」で、すべての眉間を貫いた。そのままワイバーンを指定対象にして収納に回収。

ターニャのところには5頭。

ターニャが、聖竜魔法・催眠で気絶させて、風槍で眉間に穴を開けた。

ワイバーンが落下しているけど・・・

「ミヤビ! 回収しておいて!〜」

ということなので、私が5頭を回収。これで11頭。


アスラは、5頭を相手に、なかなか面白い聖竜魔法を使って遊んでいる。

目に見えない網縄を一頭ずつにかけて、翼の動きを阻害して、モゾモゾしているワイバーンたちに向けて、加重で圧をかけて、光魔法の強いフラッシュで目潰し!光射で目を射抜いているよ・・・完全に、遊んでいる!~ あの網縄、面白いね〜 

「ミヤビ! 回収してくれ〜」

はいはい、・・・回収。これで、16頭。


さて、あそこで遊んでいるのはエドガーだよ。なぜか飛び回るワイバーンたちを追いかけ回しながら、強力な風をぶつけて、気流を乱して飛びにくくしながらさらに追いかけ回す・・・

何だ? 日頃のストレス発散なの? ストレスが溜まっていたの?

「ミヤビ! さあもう良いぞ〜 トドメをさしてやれ!」

って、私に回ってきたので、「停止!」で、光射を眉間に差し込む、終わりだ! ずべて、収納内に回収して、これで、ワイバーン22頭。


と、そこに、魔鷹が6匹、集団で我々を襲ってきたけど・・・

ブバァ〜って火炎ブレスが吹き荒れたよ、エドガーだ。

鬱陶しい! 消えろ!って感じのブレスだね。瞬殺だよ〜〜

魔石だけになって落下していくので、魔石回収。魔鷹6個。


さて、行きますか? 高山のてっぺんあたりから強い殺意を感じる。

現地点5000m、てっぺんは6000mくらいかな?敵は1頭、まあ、情報通りなら飛竜だね。

エドガーを見れば、

「何だ?俺なら問題ないぞ〜、あんな飛竜の若造が何かできるものかな!?」

そりゃそうだよね、エドガーはもう古龍の域に達しようとしてるのに対して、あの飛竜は、まだ、800歳ってところ、レベルも150程度だしね・・・

竜は、飛ぶのに背中の小さな翼は魔法で飛行するのを少し補助しているくらいだからね、なので、魔力を封じられては・・・さあ、どうするのかな?


なので、「魔力吸収」したら、空から落ちてきて、高山のてっぺんに降り立った。口を大きく開けて、ブレスを噴き出そうとしているけど・・・

ブレスが不発? だよね?あなたもう、ブレスを吐けるだけの魔力も無い!でしょうが!・・・

尻尾を振り回しながら、今度は力づくで迫ってきますね、でも、人型だけどね、そこにはエドガーがいるんだよ? で、尻尾を掴まれて、振り回されて、地面に叩きつけられて・・・を繰り返されているよ。ドシ~ン、バシャン・・・

と、私の前にド〜ンって落ちてきた。

「そら! ミヤビ! あとは好きなようにしろ!」

ってさ・・・ならば、まず、打ち付けられてボロボロなので、回復をかけてやってきれいに直してから、「伏せ!」で、地べたにへばり付かせて、「ははは、私はミヤビよ!今からあなたに引導を渡しますけど、恨まないでね!」と、光槍で眉間を射ぬいた。

ダンジョンに吸収される前に、収納内に回収しておく。


マッピングでは、10階層へ行くには、ここ9階層の入り口のすぐ横に、10階層への入り口が開いているらしいので、みんなで転移して、10階層の入り口へ移動。確かに! そこには宝箱が出現している。

*9階層宝箱

・飛竜魔石2個

・飛竜素材 一式

・飛竜の最高級ブロック肉10kgx30個

・ワイバーン魔石10個

・ワイバーン素材x10

・ワイバーン最高級ブロック肉10kgx10x10

・ウエスト王国金貨1000枚

・ウエスト王国銀貨1000枚


これに、収納内解体で得られたものは、

*ワイバーン 魔石x22個

・ワイバーン素材 22体分

*魔鷹 魔石x6個

*飛竜 魔石x1個

・飛竜素材 一式



10階層、まあ、山の中腹の岩山というか、これ、鉱脈がいたるところに現れているよ〜

特に目を惹くものは、オリハルコンの鉱脈が、ミスリルの鉱脈に混じって、結構あちこちに現れていることだよ。なので、とりあえず、オリハルコンを対象に指定して、収納内へ回収。

*5kgのオリハルコンの塊が50個採取できた。


と、鉱山の奥の方から、ドシドシと地響きをたてて近寄ってくる大きな気配、これが岩竜か・・・

「うむ?この気配は老竜だよ?こんなところで何をしているのだ?」

ってエドガーが見に行ってしまったよ?

私を置いてどこへ行くのよ〜って声に出てたかな? ターニャとアスラが私に寄って来てくれて、私の護衛? 

「イヤイヤ、ミヤビを護衛するなんて誰にもできるわけないでしょ? こんなチャンスなかなか無いからね、ミヤビの近くにいるだけで! 面白いからだよ!」

って、ターニャめ!・・・アスラもそうなのかな? 「・・・」

まあ、良いや! エドガーを追っていくよ〜




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