第88話 ヤヨイ 大公領ギルド長
* ヤヨイ 大公領ギルド長
北上している。マッピングでは、まず真下に第二ダンジョンが見えている。そこから近い外壁の領、これはシンラ大公領だ。港を持った領だね。
その真北、遠くに見える外壁の領は王都ウエストだね。ここも大きな港を持っている。
王都は前にも行って、両替して、第一ダンジョンの情報をもらったんだっけ・・・そうだよ! アキラ君のところへ行ってみようかな?
と思ったけどまあ、また今度で良いか・・・
今回はまず、大公領へ行こう、シンラ大公領。
港は賑わっているよ、そこから大公領までが市場で、商店が連なっている。もちろん、市場エリア自体が外壁に囲まれているので、大公領の中と同じだよ。
港近くで降りて姿を現して、市場の入場門から領内に入る。検問では冒険者カードを見せるだけで入ることができたけど、どうやら門の4隅に魔道具が置いてあって、それで、ステータスの称号を見ているようだ。殺人称号とかを鑑定しているんだろうな・・・パメラさんのと似ている魔力反応がある。
ここのは、4箇所に設置してあって入り口も狭いから、効果が現れているんだろう。ウエスト王国のほうが・・・進んでいる?
市場通りを通っていくと、ギルドが見えてきた。もっとも、ターニャとアスラは既に市場周りを始めてしまったけどね・・・
なので、エドガーと二人でギルドに入っていって、買い取り窓口に向かう。
カードを提示して、ワイバーンの肉と魔石以外の皮や素材を出して買い取り依頼をお願いした。とりあえず、2頭分にしたんだけどね、受付の人が部屋の奥へ走っていってしまったよ・・・
戻ってきた受付嬢に、奥でギルド長が待っている、って言われるんだけど、私は何も用事はないんだけど・・・
部屋に入ると、金貨の袋がテーブルに置かれているよ、
*ワイバーン 素材一式 金貨100枚x2=金貨200枚
まあ、とりあえず、買取代金だってことで頂いたけどね・・・
「どこに居た?」西の第二ダンジョンの奥の山岳地帯、
「何頭?」 全部で、見たのは12頭、
って、まあ、普通に答えたよ。
「聖竜の輝き!だろ? 他のメンバーは?」
市場で買い物中ですよ〜
なぜ、分かったのかな?
「港の入り口で、カードをスキャンさせてもらったときに、重要人物の情報はギルドに来ることになっている・・」
まあ、秘密裏に、マークされているのですね・・・
「イヤ、違うぞ!勘違いするなよ、良い意味で、重要人物なのだよ!」
って、こんな交流もなさそうな国なのに、ギルド間通信は可能なのかな?
「私は、ここ、ウエスト王国シンラ大公領の冒険者ギルド長のヤヨイという・・」
って、何!何? 鑑定!
*ヤヨイ 転生者 35歳
・レベル:130
・スキル:鑑定、収納、転移
・魔法適性:火、水、回復、
何だ!? また転生者なの? 35歳って、何!? パメラさんと同じ?
話では、そう! パメラさんとは知己の中だそうだが、少し前の勇者パーティにいたようだ、レベルも同じくらいだし、何よりも、あの鑑定魔道具、あれは、パメラさんの作品だしね。それを、小さな入り口にして4箇所に配置するのは、ヤヨイさんの知恵だろう。
それにしても、転移スキル持ちか・・・・勇者だったのかな?
「なあ、ミヤビさんよ〜 まだワイバーン持っているんだろ? できたら、あと2頭分の素材を売ってくれないかい?」
まあ、良いけどね・・・
あとで、下の窓口に出しておきますよ・・・
「いや、ここに出してくれれば良いさ、私を誰だと思っている?」
ということで、受付の担当者を呼びつけて、素材を持っていかせた。
すぐに、金貨を200枚持ってきてくれたよ、素早いね〜
ついでに、古代ウエスト金貨を10枚、両替できます?って聞いたら、ハイ、ただいま持ってきます、ってまた出ていったよ〜
ばたばたって走り込んできて、重そうに、金貨1000枚で両替してくれた。
*ギルドへワイバーン素材4頭分売却:金貨400枚
*古代金貨10枚両替:金貨1000枚
あとは、第二ダンジョンの情報が無いか?って聞いたら、掲示板に張り出してあるけど、・・・それ!って一枚の紙を出してくれたよ。
第二ダンジョンの公開情報だね。
*ウエスト王国第二ダンジョン
・最高到達10階層、以後不明、
1階層:草原エリア:
2階層:森林エリア:
3階層:砂漠エリア:
4階層:鉱山エリア:金、銀、ミスリル、ダイヤ、ルビー、サファイア、
5階層:廃墟エリア:ゾンビ、スケルトン、リッチー、
6階層:海洋エリア:海竜、海蛇、海魚、
7階層:砂漠エリア:魔蠍、魔蛇、魔芋虫、魔蜘蛛、
8階層:密林エリア:魔虎、魔熊、魔蛇、魔毒蜘蛛、魔毒蜂、
9階層:高山エリア:ワイバーン、飛竜、魔鷹、
10階層:岩山エリア:ドラゴン、岩竜、
ヤヨイの話では、ここ100年くらいは、8階層までしか攻略できていないそうだよ。だから、私達にせめて、9階層と10階層の素材を!って、そういうものが欲しいのね?・・・・
「なあ、ミヤビ? お前さん、ひょっとして、古代遺跡を発掘できたのかい? パメラから、誰かが古代ウエスト王国への道を探しているけど、情報はないか?なんて話がきてたんだがね?」
まあ、それは私なんでしょうが・・・砂漠ばかりでしたよ!
「そうか・・・残念だったねぇ〜 イヤね、私も、魔導バイクなんてもののちゃんとしたのが欲しくてね、探しているんだけど、こんな仕事してると、時間も取れないし、なかなかなんだよ・・・」
へぇ〜、そうなんですね〜 それは大変ですねぇ〜
売るほど?持っているんですけどねぇ〜まだ、貴方をよく知りませんので・・・
エミリの夕食が待っているからね、今日はみんなで屋敷に戻ろう・・・
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