勇者予定者なのに神の不手際で勇者候補から外れた少女が、神使のペット猫に導かれて気ままに、のんびり無双してるよ・・・

第87話 古代遺跡の砦？

＊　古代遺跡の砦？　　

試しに、ボロボロの魔導木製バイクを収納内に回収して、錬金・修復をしてみたよ〜・・・出来た！　完璧に新品状態！　あとはワイバーンの魔石だったよね〜、これも有るからね、それを装着して魔力を流した。

全体が一瞬光って、今、周囲からも魔力を取り込むように、光がバイクに集まってきている。

光が収まったので、またがって、動かしてみる。魔力を少しずつ流して、うまい具合に発進できたので、魔力量を調整してスピードを上げる。

あれ！？　木製の一人乗りは時速８ｋｍ程度だったよね？

それが・・・このバイク、速いよ！　今、軽く３０ｋｍは出てるよね〜

戻って、エドガーに代わってもらって、速度の実験をしよう。

音も無く、スィーって走り出して、あっと言う間に最高速度？凄いよ！これ、軽く、８０ｋｍは超えてるよ〜しかも、さっき私も思ったけど、これ、操縦がしやすい！　どこかの冒険者が乗っていたヤツとは全然違うよ！見た目は似ているのにね・・・

よ〜く見たら、これ、ミスリルで躯体を作って、そこに、木製の装甲が貼り付けてあるよ、あとは、魔導回路が優秀なんだろうね。

あと３台あるから、全部、同じ様に収納内で錬金・修正して出して、メンバーに１台ずつ渡しておいたよ。魔石をつけてあげたけどね・・・また、ワイバーンの魔石を収集しなければ・・・だね。

ここは、砂漠ではないけど砂浜なので、バイクの練習にはちょうど良い、他人の眼も無いしね。

ターニャは、そのまま走っていって、エドガーを追いかけていってしまったよ。

さあ、アスラは、初めてだよね〜　どうする？って見てたんだけどね・・・はい、私の完敗ですよ〜　何！うまいじゃん！　私が一番鈍臭い、ビリだよ〜　

いつの間にかエドガーが隣を走っているよ！？

「なに、ミヤビは俺が乗せてやるよ！　な！」

って、ありがとうね・・・

一応、後ろにも座席は付いているんだけどね？　やっぱ、捕まるところは前に座る運転手、エドガーにガッシリ、抱きつく！ってことだよね？〜〜

イヤイヤ、そうだよ、私達は二人乗りバイクを出して、それにすれば良いじゃん！・・・だよね〜

そのまま、バイクで、・・・私も一人乗りで自力走行だよ・・・谷筋を通って砂漠に抜けようと思って走ってきたんだけどね・・・行き止まりだ！

マッピングでは、この埋まった谷の向こう側が砂漠なんだけど。

一応、地下察知で、土砂崩れに何か埋まっていないか？　隠されているものなどは無いか？を探っている。

アスラが、埋まった谷の真ん中あたりのところに何かありそう、っていうので、そこを重点的に探ってみれば、山の中腹に横穴というか空間がありそうだよ？

その穴の中には、

＊谷間の横穴

・魔導バイク：木製、一人乗り　ｘ６台

・金貨３００枚ｘ６

・剣、槍、防具、

・魔導弓ｘ３、魔導小筒ｘ２、

などが残されていた。剣、槍などは錆びてしまっているけど、これは予備兵器なのかな？未使用っぽい。

初めて見た物が、魔導小筒で、これは、大砲の小さいもので、玉は石ころ、風魔法のブレスで飛ばす仕組み。小石をたくさん詰めれば散弾銃みたいに飛び散り、大きな石・・最大で５ｃｍくらい・・を入れれば、かなり遠くまで一点集中で狙える優れ物だよ。

これには、ゴブリン程度の小さな魔石を３個使うようだと、アスラが言っていた。

ここの土砂埋め状態は、人工的に谷を堰き止めて最終防衛戦にした可能性も高い、ってターニャが言ってるように、まさに、戦闘の記録遺跡だよ・・・

流石にバイクではここを走れないし、面倒になってきたので、それぞれ、各自で自分の乗ってきたバイクを収納に回収して、残りは全部私が収納しておいた。

なかなか遠回りしてきたけど、さあ！　現在のウエスト王国へ入ろう！

南側から入ってみようということで、まずは西の山岳地帯を越えようと飛んでいたんだけど、気配を感じるよね〜

これは、ワイバーンの群れ？１２頭くらいで、今、まさに我々を目指して近づいてきてるよ。そういえば、みんな、この砂漠じゃ誰もいないし、隠密してないで飛んでいたよ〜〜

まあ今はそんなことより、ワイバーンを狩ろう！　魔石もそろそろ補充しておきたいし、何より！　肉は美味い！

こちらは４人いるからね、一人３頭ずつかな・・なんて考えていたほんの一瞬の間に既に半分６頭が消えているよ〜

「みんなぁ〜！私のは？〜〜」

「ミヤビ、遅いぞ〜、何をやってたんだぁ？」

そうは言われましてもね・・・私にだって！やることが・・・・（無いか！）・・・

なので、３頭を対象にして光射で、すべての眉間を光で射抜く、落下していく３頭を指定転送で収納する。

「相変わらず、規格外だよな〜」「ほんと、本当！魔物には容赦しないね〜」「キレイで正確な魔法制御だよな、全く！」

でも、まだ残り３頭いるよね！？

私が、気絶で行動不能にして、落ちてくる３頭に３人から一斉に攻撃が飛んでいって、頭が消えたり、翼が消えたり、脳に穴が開いてたりで、そのまま落ちてくるので、みんなに言ってから、それらもまとめて収納へ回収した。

先に彼らが狩った６頭も全部私の収納内に回収して、現在、収納解体の真っ最中！まあ、すぐに終わるんだけどね〜

ワイバーンの魔石が１２個補充できたし、最高級食用肉１０ｋｇブロックが全部で６０個も入手できた。