第83話 11階層 古代遺跡 ダンジョン 

* 古代遺跡 ダンジョン


中途半端に現れた?宝箱の中身なんだけどね・・・・これらも、恐らくは、次の階層ボスのバンパイアとの戦闘次第では、全部没収される?とかのオチが付いているんだろうね・・・

まあ、私達だからね、ダブル!でいただくとしましょう!

だって、ボスだよ? 普通、ボスを倒せば? 宝箱、出るよね〜、それも!


次の宮殿、これは廃墟の教会? ヴァンパイアに占拠された教会? 十字架は?まあ、そんなものは無いけどね、教会はヴァンパイアには無力だったって証?

と、まあ、気配だけを頼りに歩いているんだけど、突然の落とし穴とか飛び出す槍とか天井が落ちてくる?などの罠も無いようだ。

大きな気配のいる部屋の扉を開けて入っていく、全員入ったところで扉が勝手に閉まったけど、まあ、そいうのはべつに良いから・・・逃げないし!?〜


久々の魔法を受けれるチャンス!だしね、もうブラックワンドの準備は出来ているし、聖竜の指輪もはめてるし、聖剣アシュターも出してあるからね、いつでもどうぞ〜

って一応、物理攻撃用に結界をまとっているけどね。


まあまず飛んで来たものは、闇炎がブバァ〜ってみんなを襲うよ、みんな平気だよ?エドガーだけは、竜圧で防いでいるようだ。

ブレスの中に、召喚した毒蝙蝠を忍ばせていたようだよ? 陰湿!だね。じゃあ、倍にして返してあげましょう!と、闇炎、魔力2倍でこちらから攻撃! なに?よろけてるのよ?

自分の魔法だよ? シャンとしてくれないと、みんなの楽しみが無いじゃないのよ〜

闇魔法の重力、呪い、闇弾などがポンポン飛んでくるけどね、結果は一緒だよ?効かないし〜

竜魔法・加重! 竜魔法・竜刃!で首を飛ばして、竜魔法・竜槍で心臓を射抜く、同時に、解呪、浄化を重ねて・・・ああ、もう必要ないのか?・・・魔石が転がっているし・・・

「ミヤビ、相変わらず、規格外だねぇ〜」

「ぶはははは、ミヤビ、なかなか良いぞ〜、もう、ミヤビ竜!だね!」


えっ?止めてよ! 私は、ミヤビ、人間だよ〜

大きな真っ赤な魔石も回収して出口へ向かうと、やっぱりね! 出てるよ、宝箱!

呪い、罠、は・・・たくさんアリそう!

ターニャが率先して、罠、呪いを解除して、蓋を開けてくれた。やりたかったんだよね〜解る!


*ヴァンパイアの宝箱 11階層

・ウエスト古代金貨500枚

・王家の宝剣x2

・王家の短剣x2(吸血、吸スキル、吸魔力)

・レベル強化玉:+10% x10個

・魔剣:闇属性:聖・闇攻撃を無効化、吸収反射、攻撃強化3倍


みんなは、もう! 何ももらってくれないから、古代金貨を100枚ずつ配って強制的にもらってもらったよ・・・もう!いつも本当に苦労しちゃうな〜


帰還の魔法陣まで着いたけど、よく気配を巡らせれば、その奥にまだ通路が続いているよ?

しかも、通路には認識阻害がかけられていて、まあ、普通には見えないだろうね。竜魔法の察知でわかったくらいだから。ここには何?があるのかな・・・

マッピングして気配察知をかけてみた。


ああ、この奥には部屋があるよ。そこに有る気配は、ダンジョンコアかな?

近づいていくと、

「ああ、お前たちか? まあ、ここまで来たヤツなんて初めてだな、俺が生きているときに会いたかったな・・・」

誰?だれかいるの?

「ああ、すまん、今、姿を見せる・・・」

って現れたのは、うん?高校生?日本の制服を着た男子だよ、しかも!透けてる!

コアから投影されているホログラム?だよね。


「まあ、大昔にここへ来てから、ここでくたばって、そしたらダンジョンに飲まれてな・・・それでも、意思の力でダンジョンを支配出来るようになって、それで、こういう姿を再現することに成功した、って状況なのさ・・・」

あの〜、転生者さんですよね? 

「そう!もう随分昔だぞ〜、召喚されてから、2000年は経っているんじゃないか?」

日本を出たのは、何時? 

「そうか! お前も日本なのか? ・・・まあ良いけど・・・ 確か、1980年だったかな?」

えっ? 今は、2020年よね? たった40年くらいの時間が、こちらでの2000年ってこと? こっちでは、50倍で時間が進んでいるの?・・・

あ〜、あと、私達を3階層から転送させたのって、貴方?

「そうそう!すまんな。だってよ、規格外の連中が入ってきた気配で、警報が鳴り響いてさ・・・まあ、俺の頭の中の話しだけどな・・・これは、他の奴らとは一緒に出来ないって判断して、下層の12階層へ、エリア全体を複製して、そこへ転送した。どうだ? 思いっきりやれただろ?」

まあ、良いわ、宝箱まで出してくれて、ありがとうね・・・

まだ、自分の意識は保っていられるのね? 凄いね・・・

「まあな、普段は、こんなところまで、誰も来れないからな、特に、力が無くなるようなことは無いぞ。ダンジョンって結構、冒険者が死んでるからな・・・あと、奴らの話を聞いていると、結構面白く、国や国家や戦争などのことも解るから、まあ、飽きないんだよ」

ふん?そうなのね・・・「ああ!」

私は、ミヤビ、先祖に転生者がいたのよ、でも、2000年じゃあ、あなたのほうが先輩ってことよね、「そうなるのか?」

ねえ、一人で、寂しくはないの? 

「ああ、もう、そういう感情? かなり薄くなっているな・・・まあ、こうして、話せるっていうのは、凄く新鮮な気分だ! ありがとう、ミヤビとそのお仲間さん、ここまで来てくれて・・・」


ねえ、ここの認識阻害魔法って、竜魔法よね? あなた使えるの?

「いや、もう随分前で何時頃かは忘れたが、ドラゴンが、ふら〜って来て、よくここで昼寝というか、冬眠?をしていたんだよ、それで、やつがここを離れる前に、餞別だ!って言って、動けない俺に代わって、結界を張っておいてくれたんだよ。

まあ、お前たちなら、わかるよ! 全員が竜魔法を使えるんだろ? 凄えな!」


まあね・・・ねえ、また遊びに来ても良い? 名前は? 覚えてるの?

「ああ、これ忘れたら、俺も終わりなんだろうな・・・、だ、よろしくミヤビ!」

うん、わかったよ。


じゃあ、帰ろうか?ってみんなを見たら頷いているからね・・・・・転移!

今日は久しぶりに、我が屋敷に帰ろう! エミリは? まあ、元気にやってるわよね・・・


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