第51話 カロス大公領・ノスト王国
* カロス大公領・ノスト王国
朝食は、エミリの作った天ぷらだったけど・・・朝から天ぷらは、どう?なのよ〜
まあ、食べすぎも胃もたれも無いこの身体が恨めしい、何でもOKになってしまうよ。
今日の予定は、ノスト王国の大公領、カロス大公のところ辺りだよ。ワタリさんが何となく安全かな〜って言っていたしね。
ここ、さすが大公様、領地というか管理地?が広いよ、しかも農地がとても広くて、いろんな作物が育っているよ。王都が漁業なら、大公様は農業ってところ?
初めての場所だしね、せっかくなので、正面入り口から入ろうかな? っと、東門が賑わっているからソコだろうな、王都方向だし冒険者ギルドも門の近くにある。
20人くらい並んでいるけど、まあ、普通はこんなもんよね〜我慢我慢!
「ミヤビ? 並んでいるの? いつもみたいにシュシュって入ればいいのに?」
イヤイヤ、何を言うのかな?リンネは、せっかくの初めての場所だよ、普通の手続きで入ってみたいじゃない!? 「でも、並ぶよ?」
もう、リンネってば、こういうのも、旅情緒?って言うのよね〜
なんてやっていたけど、30分くらいで私の順番、冒険者カードを見せて問題なく門をくぐって大公領に入ったよ。
王都とはまた違った活気がある、すぐそこにギルドがあるけど、まあ、後でも良いよね。まずは、通りをまっすぐ歩いて中央市場へ向かう。
売っているものとか、売っている人を見てると、そこの場所のことも解るからね。
八百屋さんと果物屋さんが多いよ、でも、それぞれどの店も混み合っている。
見てみれば、ものすごく新鮮!採れたて?どんどん奥から出してきて店に追加で並べている。農園からの産直?どんどん運び込んでいるんだね。すごい活気がある。
魚屋さんもあるけど、さすがに、取り扱いモノは、定番だけだよね〜王都みたいな種類はないけど、定番だけでも十分だし鮮度も良さそうだよ。
服屋さんは、確かに!農作業におあつらえ向きのものが多いな、こういう作業着も良いかも? エミリの分も買っちゃおう! 店員さんに言って、私の分と私より、5cmくらい背が高いお姉さん様にと、見繕ってもらったら、ああ! つなぎだ!
色もいろいろあったので、私はピンク色!エミリにはオレンジ色で2着ずつ買った。
買い物袋みたいな手提げの布袋があったので、なんとなく3個買ってみた、何かに使えそう!
剣や武具や魔道具なんかは私には必要ないのでスルーして、そうだ!食器や箸を少し揃えて買っておこう。
こういうのは、雑貨屋さんなんだね。中に入って見ているんだけど・・・良いのがあるんだよね〜。白を基調に可愛い幾何学模様?のお茶碗と器、器の大を4個ずつと、お箸を男性用を2セット、女性用を4セット買い込んだ。ここでも、オリバー金貨がそのまま使えるからね、便利!
次は、やっぱ食材だよね〜。ここも和食食材がたくさんあるよ、嬉しい!
味噌と醤油のラベルが違うから、味もちがうのかな?ってちょっと聞いてみよう。
店員さんに、王都で売られている味噌や醤油と、どこが違うのか聞いてみたよ。
そしたら、まあ、自分で判断しな!って、小皿に味噌と醤油を少しずつ出してくれたので、試してみた。
味噌は少し甘め? 醤油は色が薄めだけど、塩っぱくはないかな?
これも、良いんじゃない? なので店員さんが良いっていうので、樽ごと味噌、樽ごと醤油を買ったよ。マジックバッグに入れるふりして収納したけどね。
「良いよなそれ、魔法のバッグだろ?」って言ってくるので、バッグをポンポンして「そうで〜す」って答えたよ。
「おれも欲しいんだよな〜それ、幾らぐらいするんだ?」
って、エッ買いたいの?お金あるの?・・・おじさん、幾らまでなら払えるの?
「そうだな〜金貨500枚くらいなら?、まあ、無理だよな?」
確かに!それでは、容量無限、時間停止は無理だよね〜
私が作ろうかな? 容量・中、時間停止くらいなら、金貨500枚くらいでも良いのかな?〜
ときどきダンジョンから出るけどね〜、今は私も余分には持ってないけど、って言って、因みに?どれくらいのものを入れるの? 中の時間は?止まったほうが良いの?動いててもいいの?
「そうだなぁ〜、そこの大樽が30個も入れば良いかな? あとは、熟成を止めたくはないので、時間が止まるような良いやつは駄目だな・・・
なるほどね〜 今度考えてみよう。おじさんに「ありがとう」って言って、店を出てきたよ。
後ろから声をかけられたよ、
「俺は、ジロベ、お嬢さんあんたは?」 「ミヤビよ、また来ますね〜」
ねえ、リンネ!? マジックバッグって作れない?
「何を言っているのかね〜この◯◯は・・・錬金で簡単に作れるよ! ゼロから作ってもいいけど、素材として、普通のバッグに空間拡張を付加したほうが簡単だろうな〜」
えええ、そうなんだ〜
ジロベ味噌屋に戻って、「おじさん、因みに、どんな形や色のカバンがいいのかしら? 見本でもあれば見せてほしいんだけど? 似たやつが出たら教えてあげるわ!」
「えっ?そうなのか?」って奥へ引っ込んでいって、一個のカバンを持ってきたよ。
色は真っ黒で、肩掛け。「ほら、こんなのが魔法カバンなら良いんだけどな〜」
って手渡してくれた。中はカラっぽだけど、革製でしっかりした作りだよ。
ナイショで、錬金を発動して、複製を収納内で作成しておいた。
私のは、竜魔法の錬金だけどね、転生級のスキルの錬金よりも上位のものだよ、少し魔力を使うけどね・・・私の魔力は今1000を超えてるから、まあ、なんとかなるでしょ?
あまりスキルや魔法訓練をサボっているとね、またリンネから、このバカチン呼ばわりされるからね。悔しい!じゃあない?だから、毎日、寝る前の訓練に組み込んでいるんだよ〜、これはリンネにもナイショ!
それで、錬金で、素材作成、複製、変形、整形、なんてものが出来るようになったんだ!〜
それなりのものを作って、それなりの値段で売って、使ってもらっても、問題無いよね〜
今回のジロベさんのバッグの件なら、
・魔法鞄 容量・中、時間経過 金貨200枚
・魔法鞄 容量・中、時間停止 金貨400枚
こんなところかしら?
PS.
近況ノートに、物語の地図を掲載しておきました。
【者予定者なのに神の不手際で勇者候補から外れた少女が、神使のペット猫に導かれて気ままに、のんびり無双してるよ・・・】
リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図
物語の世界地図です・・・
0)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図
1)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・オリバー王都
2)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ガウス大公領
3)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ノスト王都
4)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ノスト王国
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