第50話 閑話 それぞれ
* 閑話 それぞれ
*>>リンネ
まあ、びっくりだね、最近のミヤビのレベル上昇、魔法適性増加、魔法取得など、思ってもみなかった進歩をしている。これも、勇者(予定者)の特典なんだろうかね? もう、僕が見ていなくても?よさそうな気もするんだけどな〜 まあ、本人とも約束したし、神からも言われているしね、今まで通り見ておきますけどね・・・
まあ、素直で僕の無茶ぶり?にも付き合ってくれるんだけど、それを自分のものにしてしまうところもすごいよ、リッチー程度ではもう相手にならないし、灼熱竜からのブレス受けや、エルフからの魔法受けを平然とこなすなんてね、どこかで逃げ出すのかな?って思っていたのがアホらしいよ、全く。
ミヤビは一体、何をしたいのかな? もう今なら、もっと好きなことをしても良いんだけどね。ああいう感じで、のらりくらり、旅でもしたいのかな?
貴族や王族のゴタゴタは、駄目だろうね、金儲けにはなるんだけどね。
盗賊退治は、まあ、嫌いでは無いかな?
魔物狩りは、もう、相手になるものが居ないな?
まあ、とにかく、レベルが上がっても、経験不足は・・・いろいろ実践経験してもらうしかないかな。
*>>バンス
ワタリがミヤビと念話している? それは本当か? 俺になんてそんなこともしてくれないのになぁ〜 なんでも、秘密契約というものをしているらしいけど、そんなものなくたって、俺はミヤビの秘密は守るんだけどな〜 ちょっと不満! 今度会ったら、よ〜く話し合わなければ!
エミリは、まあ良くできたやつだよ。ミヤビのことを聞いても、何も答えてくれないよ?しかも、これ、エミリが自発的にそうしてるっぽいから、なおさらだよな。
まあ、今度会ったら、ウチの塩漬け依頼でも片付けてもらおう! そうしよう! なに、俺から、特別報酬って少し出しとけば、いけるだろ? あいつから預かったままの金貨もまだたっぷり残っているしな・・・
*>>アコ
何よ?あのお嬢さん。レベル高すぎ!能力ありすぎ!それに可愛い!ってもう本当に何なの? 幸い、ワタリには気も無さそうなところは、良いわね!
あれで、転生者の血を引いているだけ!って、そりゃあ無いでしょ?
しかも、合うたびに、あれ、レベルは上がってるし、能力も増えているよね〜
まあ、秘密契約したからね、誰にも言わないけどね、こんなの王家や教会が知ったら?・・・まあ、無いか! 王家だろうが、教会だろうが、返り討ちにあって滅びるかもね?
いつもそばにいる白猫ちゃんが怪しい?って考えたけど、極普通のペットなんだよね〜。でも、ダンジョンの中とか、盗賊との戦闘時とか、常に傍にいるんだよね・・・あっ!そうか、いつも、ミヤビさんの結界の中にいるのかな?〜一番安全だろうしね。ワタリが前にチラッって言っていたけど、ミヤビさんって、ダンジョンを攻略した?って、もしそうなら、宝箱をたくさん開けて、いろいろ手に入れているわよね〜 しかも、ソロで! それで、今でも変わらず Cランクってもう詐欺よね〜
*>>ワタリ
先日も、ミヤビのことで少し話をしていたんだけど、バンスはミヤビとは念話で話をしたことが無いって。そんなことも知らずに、俺のところには、緊急連絡は念話で来たりするぞ〜って話してしまった・・・と同時に俺は意識を失って半日眠っていたらしい。しかしまあ、何という魔法だよ! 秘密契約なんて聞いたことが無い。あいつの自作か? まあ良い、これからは気をつけるよ。
それで、バンスには伝わったが、あいつも秘密にしてくれるだろうしな、・・・
それよりも、先日ミヤビが現れたときに、
「国内で、気を付けたほうが良い貴族領ってどこ?それと、美味しい特産物のあるところとか教えて!」とか聞いてきたから、まあ、カロス大公領は安全、他は、わからん、って答えたんだけど、「そうなんだ〜」で、帰って行きやがったよ。何を考えているのやら?よその貴族領でも旅するつもりか?
また、いろいろ問題や書類が山積みになりそうだな? そしたら、俺の目の前で、
「ピーちゃん召喚」とかやって、召喚獣の魔鷹を出していたけど、これからはこいつでも連絡するから、って俺の魔力を覚えさせたらしいよ。
本当に、何でも出来るな〜 まあ、小さいけど、冒険者登録の16歳、あれは嘘だな!隠蔽?だろうよ・・・でも、まだ20は超えてないだろ? 若いのにすげぇよ!
*>>タロ
「タロ!やったぜ〜俺もレベル65になれたんだ〜」っていつもの、レベルが上がった叫び声が聞こえるけど・・・俺は、もう70だよ? 言わないけどね・・・
でも、教会の連中はみんな知っているからな〜ヒロには言わないで欲しいよ。
だってあいつが不機嫌だといろいろ面倒なんだよね〜。幸い今は、キャビンさんがレベルのことを本人たちの前では話さないように!って口止めしてくれているようだけどね。
確かに、俺だって思うところはあるよ、ヒロは本物の勇者候補なのか?とか、まだ聖剣召喚をうまくできないのは何故?とか、いろいろさ。
まあ、剣士の俺には関係ないからね、今日も午後には、キャビンさんと市場の奥の大店の宝石店へデートなんだよね。赤色が好きって言っていたから、今度はルビーの何かかな? 全然OKだし〜、使わない給料もかなり溜まっているしね〜、指輪でも、ネックレスでも、何でもOKだ、俺、キャビンさんに買ってあげるの、楽しいし〜
*>>キャビン
ヒロのことはまあ良いわ、知らない。いまだに聖剣召喚できない勇者候補って何?なのでもう、放置。
今は、タロくんと宝石店めぐりのデート?のほうが楽しい! いろいろ買ってもらってるよ。ダイヤx2個、サファイアx2個、エメラルドx2個、そして今度は、待望のルビーをおねだりしたからね・・・指輪でしょ、ペンダントに、それにあとは・・・って思って楽しくて楽しくて・・・
まあ、タロ君なんてね、イイ男でもないし普通で、何とも無いのだけれどね、私の逃亡資金が出来るまでは、どんどん貢いでもらうつもり。いざ!ってときは、一緒に逃げるっていう手もあるしね。レベルも上がってきたから私のボディガードでも良いかな〜
*>>ヒロ
やっとだ、レベル65。まあ上がったのは嬉しいけど、・・・まだ、聖剣召喚さえできていない。こんな勇者候補ってあるのか? 大器晩成?すぎない?
でも、最近はよく魔王や魔王討伐の夢をよく見るようになって、これが現実!って思えるから、楽しくて楽しくて!・・・
何でも、今度は、教会の地下の非公開ダンジョンでの訓練ということで、俺も、タロも、一人ずつ入ることになっているんだ、要は、そういうところで鍛えて、レベル上げをすれば良いんだよな〜簡単なことだよ!
とりあえず、キャビンに後ろからウジャウジャ言われないだけ、気分が良いってことよ。
まあ、別の監視、記録係?が傍で見てるということだけど、問題無い!
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