第41話 バロン伯爵領 

* バロン伯爵領 


なので、早速、海岸通りの真ん中あたりに転移で移動。

先程来たときに気になるものを見かけたんだよね、細い獣道?みたいなものが小高い山を抜けて、山岳地帯麓の城壁の街まで続いていたんだよね〜

しかも〜城壁街の中から、強い悪意の気配がビシビシ来てるから・・これは調査が必要ですよね!

まずは、城壁街を鑑定!

▶バロン伯爵領 バロン 伯爵


バロン伯爵領の真上で空間把握。一番北の端の大きな屋敷、伯爵邸からは悪意は感じないな、マップを移動させていくと、ああ、やっぱり! 東のポイント、ちょうど獣道が領と交わる場所の悪意が強い。

まあ、そうだよね〜 隠密のままその場所の真上で気配察知。

▶バローズ犯罪組織 バロン本部

* ボス:バローズ スキル:奴隷契約 


屋敷の中には総勢60人、まあ、探ってみよう。何か、犯罪の証拠になりそうなもの、あるよね〜 きっと!

ああ、ちょうどお昼なのね? みんな食堂や居間に集まっているみたい。

ならば・・大抵は一番奥の部屋だよね、ボス部屋。ドアは半開きで、中に人の気配は無し。そ〜と開けて侵入。机の上には人質の売買記録、といっても殆どの書類が売却記録だよ? 

誘拐してきた者たちを奴隷契約で縛って売り渡す。販売先は貴族、商人、国、など、多方面だよ? この国、奴隷売買はOKなんだな・・・

それで、こんな人身売買がまかり通っているのか〜

仕入れはタダ!奴隷に仕立てて販売、もう丸儲けだよ?

あっ、どこかの村から、人を買っている記録があるけど、まあ、村の人減らしに貢献?しているのかな? きっと、暗黙の了解で通っているのかも?

人身売買OKなら、これは証拠にはならない? なので、他を探す。

貧乏貴族への金貸し、高利だけど犯罪ではなさそう・・・引っかからないな〜

やはり、ギルドカード不正使用で引っ張る?しかないのかな?

食べ終わった数人が、屋敷の外で休んでいるところに寄っていって、鑑定する。


*アモン レベル80 Dランク冒険者 殺人・盗賊 

でも、冒険者カードには、ギルバートってあるから、不正使用だね!

*アラン レベル60 Dランク冒険者 殺人・盗賊 

やはり、カードの名前は、アルフレッド、なので、不正使用。


とりあえず、二人の気配をマッピングして、二人から、冒険者カードを回収!

一旦帰って、ワタリさんに報告しよ! 


ということで、まあ、全部「秘密」扱いで報告して、

回収した冒険者カードを渡しておいたよ、これらは、実名、アモンと、アランの2人のものだって言ってね・・・

「ミヤビ! お前凄いな!よく解ったな・・・、そうか?そうなると、カロス大公のところの方が近いな・・・。まあ良い、あとは俺が引き受ける、ありがとう」

って、金貨200枚もくれたよ! 調査報酬だって! 冒険者カード回収手数料込だぞ〜って言われた、うん? 案外、しぶちん?


さて、今日は、オリバーの屋敷へ戻ろうかな? 転移!

「ただいま〜 エミリ!いる?」

「あああ〜〜ミヤビ! おかえりなさ〜い」

いきなり、私に飛びかかってきたよ〜 女子だけどね、嬉しいかな? 待っていてくれたんだよね〜

夕食を食べにきたんだけど、まあ、今晩はここにいようかな?

向こう、ヨーコさんのところは、とりあえず3日分を支払ってあるよ。それに、朝言ってくれれば、いつでも開けておくよ〜なんて言ってくれてるけど、良いのかな? 満室だったら、どうやって?開けてくれるのかな?


それで、エミリには、夕食は私が作ってあげるよ〜って言ったものの、さあ、どうやって?やろうかな?


「本当に、ミヤビは、ちゃんと先のことまで考えてやって欲しいな〜」

って、あ! リンネ! どこか行っていたの? しばらく出てこないし〜、もう!どこへ行っていたのよ!〜 私のこと、放っておくと?突っ走っていっちゃうからね〜、危なくないかな?

「自分でそう言うんだね? まあね、ちょっと出かけてたけど、秘密で!」

「まあ、良いけどね〜、どうせ、見てたんでしょ? どこからでも!」

「そう!よく解ってるね! お利口さん?だったんだね〜」

って、もう〜、私ミヤビは、始めっから!お利口さん!ですよ〜


なんてことで、リンネも帰ってきたし、和食を作ろう! リンネは意外と?魚が好きみたいだしね。

マグロは刺身、醤油もあるし、アジをフライにして、エミリ自作の野菜で味噌汁を作って、米は、炊飯器はないけど、鍋でなんとかなるかな? 

それで・・・できたよ! ご飯は少し焦げたけど反って良い香り。美味しそう。

初め、お米を見たエミリが何故か?顔色が悪かったような気もするけど、ご飯の出来上がった香りが勝った!みたいだよ。食堂の机に並べられた和食を見て、今にもよだれを垂らしそうだからね。

「いただきま〜す」で、二人揃って、フォークを突っ込んだ。

・・・そう! お箸を忘れてた!んだよ・・・


あれ? エミリが無言? だけど食事はがっついているよ〜 きっと、おいしいんだろうね!そう思いたい。特に、ご飯に味噌汁をぶっかけて!かき込んでいるよね〜それ、行儀悪いから・・・今度、注意しておきましょ!


「ごちそうさまでした〜」

「ミヤビ! これ美味しいです〜 お米がこんなに甘くて美味しいなんて・・・

是非、作り方を教えて!ください」

ああ、良いとも! だよ〜

なので、風呂に入る前に、まず食材を半分くらい渡して、魚は、いちいち説明して、味噌汁の味噌加減、お米の炊き方などを教えておいた。まあ、いろいろやってくれて良いから、また食材は仕入れてくるからね〜

さあ、風呂に入ろう! 「一緒して良い?」 って言うので、別に良いよ!ってことで、二人でのんびり、お風呂での女子会が始まったよ、リンネは、迷惑千万!って感じで出て行っちゃった〜



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