第21話 使用人 エミリ
* 使用人 エミリ
もう、即決定!で、ギルドで支払いをして権利証?をいただきました。それと、エミリさんとの使用人契約も、ギルド主体でやってもらって完了。月額金貨1枚にしてもらった。だって、すごい能力持ちだよ? 優遇してあげよう!
エミリさんのレベルや経歴書を見るといろいろ書いてあるけど、それとは別に自分で鑑定してみた。
▶名前:エミリ
レベル:40
職業:執事、使用人、メイド、料理人、
冒険者登録済 Eランク
スキル:家事全般(料理、掃除、洗濯その他家事)
魔法:生活魔法、水魔法(水刃、水槍)
これから、ダンジョンに潜る予定がある、ってリンネに言われているけど、一緒に行けるかな? イヤ? 屋敷を守って、家事をしててもらうのが良いかな?
夕方も遅いけど、「もうすでに屋敷の片付けはしてあるから、今夜からでも良いぞ〜」ってドアの鍵を渡してもらえた。
エミリさんに、行く?って言ってみたら、「はい、もちろん! ミヤビ様がそうおっしゃるなら?」って、何か違和感〜
なので、私のことは、ミヤビって呼んで!あと、私に敬語は駄目!って伝えておいた。
「はい、わかりました。でも、今夜の食事は・・・準備が・・」って言うから、「今夜は、ここの食堂でも良い?そのあと、屋敷にはいりましょう!」
それで、今、食事をしながら、いろいろエミリさんと話をしているよ〜
まあ、肝心なことは、使用人契約で縛られていますから!って話してはくれないけどね〜 王女との関係? バンスさんとの関係? などなどは駄目なのだ〜
でも、ソレ以外は、いろいろ、話して教えてくれることも多いよ〜なんてたって私なんか、ついこの前この世界にきたばかりだからね〜
屋敷にはいったら、いつかはそういうことも話しておいたほうが良いのだろうな〜
やや早めに歩いてきたら、10分もかからないで来れたよ。本当に!近いね〜
どこから?って、ギルドから、だけどね。
それで敷地の入り口に立って、まずは、敷地全部を範囲していして、異物?の気配察知。誰か?潜んでいたり、魔物が住み着いていたら、イヤだよね~
それから、屋敷を取り囲むように結界を張って、さらに敷地を覆うように二重に結界を張っておいた。私とエミリを登録して出入り自由にしておいたよ。私って凄い!よね〜 実はね、リンネに言われて、そうしたんだよ〜。防犯対策は必要! ってね。
それで正面玄関から入って、まず広い玄関ホールを見て、エミリも驚くよね〜私もびっくりしたし。
部屋割りは? もうすでにベッドが置かれていたのが、一階の右側がエミリの部屋で、私は、二階の右側の部屋。エミリにこれで良い?って聞いたら、「そうですね、台所も近いし、私はこれで良いです」と言うしね、私、ミヤビは二階だよ、お気に入りのテラスもあるし、東側の窓から朝日が入ってくるよ〜
それで、エミリが早速、風呂の支度をしてくれてるよ、ありがとう。
水は水道でも良いけど、彼女の水魔法でドーンって風呂桶に貯めて、魔導具の赤いボタンに触れる。これで5分もすればお湯にかわるそうだ。
なので、私は風呂へ行く準備をする。替えの下着と、タオル、あとはまあ、要らない? 女子二人だけだし!? でも、ローブみたいなのを前に買ってあるからそれを持って下に下りていって、風呂の前で待っている。 ま〜だかな?
エミリにも言って、二人ではいろ? って誘ったら、「イエ、私は使用人ですから・・」なんて言うからね、私と二人きりの時は一切遠慮無用!ってお願いしました。
「なら、お背中、流しましょう!」って言ってくれたよ、ありがとう。
エミリは、今、22歳、わたしより4つも年上なんだよ〜、あっ、私、公称、16歳だった〜
静かだったリンネもいまは私の腕に抱えられて、お風呂待ちだよ。
それで、ちょっと念話で聞いてみたよ。
この屋敷を買っちゃった!けどよかった? それと、エミリさんを使用人として雇ったけどよかった? って、全部事後確認だね? ごめんリンネ、この屋敷、とっても気に入って、相談するのを忘れていた! ごめんなさい。
「そういっても、僕が駄目!っていったら、すべて無しにできるの?」って言われて、そうだ〜・・・しまった! ってウジウジしていたら・・・
「でしょ? できないよね〜 でも、安心して! 僕もここ気に入っているよ、だから、ミヤビの思うようにやればいいんじゃないのかな?」
なんて、嬉しい!お言葉! 思わず、強く抱きしめちゃった。
それでさ〜リンネ、何か?食料保管庫みたいなもの、できない? エミリも来たでしょ? 食材とか、いろいろ入れて保存できるようなものがあれば、って思ってるんだけど・・・
「ふん? 今頃?何を言ってるんだい? このおボケさんは? ミヤビ、すでに一つ持っているでしょ? マジックバッグ。」
って?エッ? 私が? 急いで収納をチェック、目録明細をチェックしてみる。
あっ、あるよ。ゴブリンのお宝の中にある。そんなの忘れていたよ〜
取り出して見てみれば、あれ?こんなにきれいなバッグだったんだ〜 少しも傷んでないし、中身はカラで、新品状態。これなら、エミリが持っていても可笑しくないよね〜
「まあ、形や、色などはあとで、僕が変えてあげるからね、必要なら言ってよ〜」
ああ、ありがとう、リンネ。
と、そこへ、エミリも下着を持ってやってきたので、さあ、みんなで入ろう!
リンネも一緒だよ。
「その猫ちゃん、リンネさんでしたか? 不思議な魅力の猫ちゃんですね〜可愛いし」
「そうでしょ! 私のリンネだからね〜 不思議に、いつも真っ白フワフワだよ〜、エミリもリンネのこと、よろしくね」
「にゃあ」って! リンネも鳴いたよ!
それで、風呂上がりに食堂で水を飲みながら、エミリにバッグを渡して、「これ、マジックバッグ、エミリに使って欲しいの! 保管や、買い出しなどに便利でしょ?」
「エッ、今、なんと?」「マジックバッグ」
「そんな凄いものを、私なんかに預けていただけるんですか?」「そうだけど?」
「・・・分かりました、使わせて下さい。しかし、本当にミヤビは、裏表の無いお嬢さんなんですね〜バンスさんも贔屓にするわけです・・・」
それ、一応、容量無限、時間停止だからね、あと、形とか色なんかどういうのが好き?変えられるよ?
それで、出てきた要望は、まず使用者として、エミリとミヤビの二人が使えること、大きさはこのくらいで良いけど、背負えるようにできたた方が良いかな? 色は、もう少し落ち着いた色が良いかな? 無地でも良いかも? っていう。
私が手を触れて、心のなかで「リンネ、お願い」って念じる。バッグが薄ぼんやり光を発して、要望通りのものに、仕上がったよ。
それを見ていたエミリの口が開きっぱなし! 注意して、「こういうの、絶対!秘密にね!」って言っておいた。
結局、色は、薄茶色の無地になった。それを手にしてエミリが肩からかけたり、背中に背負ったり、蓋を開けて中を覗いたり、いろいろしていて、最後にはバッグを抱きしめて、「ありがとうございます、ミヤビ!」って、もう、手放す気は無さそうだよ〜
早速、私の収納から、焼き立て食パン、野菜、果物、串焼き、オークのブロック肉、魔牛のブロック、お菓子、ケーキ、などを半分くらい移動させておいた。
こんなに? って驚いて、私の古臭い肩掛けバッグを見て、「それもそうなんですね〜 本当にミヤビは想定外の娘さんです!」なんて言っているよ〜
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