第15話 Cランクへ昇格
* Cランクへ昇格
翌日、朝寝坊して、またまた重役出勤?で冒険者ギルドへ。
おはようございま〜す。早くないんだけどね・・って入っていったら、あれ? ギルド長のバンスさんが、ニコニコ顔で手を振っているよ。
さよなら、では無いな、あれは、こっちへ来いってヤツなのか?なので、寄っていったら彼の部屋へ連れ込まれた!
それで、ちょっと急ぎの書類を書くから待ってくれ、というので座っていたら受付のお姉さんが、お茶を持ってきてくれて、「どうぞ〜」だって・・・
温かくて、しかもこれ良い茶葉ですね〜って思いながら、美味しくいただきましたよ。
バンスさんの書類仕事も一休みで、いきなりお礼をいわれたよ。
「ミヤビ、昨日はよくヤッた、ありがとう。しかし〜、お前、大したヤツだよ、全く、さすが、俺が見込んだだけはあるな〜」だって・・・
「いえいえ、たまたまですよ。ちょうど、見かけてしまっただけです」
「普通は、そう、うまいこと出会わない?と思うんだけどな〜まあ、良い」
って、机の上に、500金貨袋16個、宝石袋4個、魔石袋4個、宝剣3本、魔剣2本、をドド〜ンって積み上げたよ?
「お前、これ、忘れ物!だろ?」
えっ?だってそれ、盗賊団のお宝だよ? 解決したのはバンスさんじゃないですか?
って言ったら、何をアホなことを言っている?って顔で私をじろじろ見ながら、今回の盗賊団の確保、壊滅に当たっての最重要功労者が私、ミヤビということだそうで、当然、盗賊団のお宝は、すべて私、ミヤビのもの、ということらしいよ。
そういう国というかこの世界のルールなんだね?・・・
でも、あの人質の人たちのこれからの生活とか、いろいろ必要でしょうから、なので、あの人たちに渡して下さい、って言ったら、またまた、可哀そうなアホ娘を見る目で言われた。「そういうことは、国の仕事だよ? ミヤビは国を相手にして文句を言うつもりなのかい?」って・・・
わかりました! なら、金貨は少し、ギルドに寄付しますので、ギルドで使ってください!それなら良いですよね〜
バンスさんも、そこまで言うならと、金貨袋6個だけ、もらってくれることになったよ。でも、ソレ以上は駄目!って言われたけどね。
なので、ありがたく頂戴することにして、肩掛けバッグに入れるフリをして、全部収納に回収しておいた。ありがとうございました、って帰ろうとしたら、「まあ、待て! まだ続きがある」って。
これは、今回の依頼の報酬で、金貨5枚、それと、盗賊団員全員生きたまま捕縛できたことへの謝礼として、金貨3枚x45人分=金貨135枚。
さらに、盗賊団の中に懸賞金の付いたもの、賞金首が3人いたので、金貨1500枚。あとは、人質解放と、俺から、特別褒賞金として、金貨500枚。
これで、どうだ〜って感じで、机の上に積み上げられた〜〜
合計、金貨2140枚。 なんか? すごくない?私は金持ち?
それと、「ミヤビ、王都冒険者ギルド、バンスが、お前を今日から、Cランク冒険者とする、これからもよろしくな!」
なるほど、そういうことなのね。ここに入る前に、カードを!っていわれて預けた理由が解ったよ。
まあ、良いか・・・ Cランク冒険者のミヤビだよ〜
なんか?ちょっと嬉しいので、走る速度も早い?気がするな〜
って、また王都から出てきて、ギズ盗賊団跡地、ギズモンド男爵邸まで瞬足で走ってきた。今日はここで、リンネから魔法を教えてもらう。
その前に、このあたりを気配察知して、邪魔者などがいないか?チェック。OKなので、さあ、何を教えてくれるんだろ〜
ブラックワンドを出して構える。なんでも、これから私は、リンネから攻撃されるらしいよ? まあ、白竜の首輪があるからね、絶対防御、だから、死にはしないだろうけど、「痛いのはイヤです!」 「イヤ、痛くないから〜」って、いきなり来ました〜 リンネの得意?な光魔法、光射、何本もの細い光の筋が全部、私に向かってきたんだよね〜 見えなかったけど。でも、何ともなかった! 光は?どこへいったの? リンネの説明では、すべての光射の光の筋が、ブラックワンドに吸収されていったそうだよ? 言われて、自分を鑑定してみれば、
▶ミヤビ
*魔法特性:風、水、聖、光
って、光魔法への適性が出来ているよ〜 嬉しい、これでリンネみたいにピカ〜ってやれるじゃん。
とそんな余韻に浸る暇もなく、リンネからの攻撃が飛んでくる・・・・
雷魔法:落雷、感電、闇魔法:闇炎、闇刃、火魔法:火炎、火槍、ってきたけど、私は無事! 全部ワンドが吸収してくれてるようだけど? これって?限界があるんじゃないのかな〜 大丈夫だよね?
と、とりあえず、ここまでのようだよ。鑑定!
▶ミヤビ
*魔法特性:風、水、聖、光、雷、闇、火、
凄いよ、こんなに魔法適性が増えてる! なに?このブラックワンド、すごくない?
それに、リンネの魔法をすべてブラックワンドが吸収してしまって、まあ、尤も、リンネが手加減してくれた威力なんだけどね〜 このワンド、防御にも使えるかも?
あとは、私の訓練だよね〜 術を生み出して魔法として発動できればOK。
まずは、光射、いつも見てるからイメージは出来るよ。光射!で、手を向けた方へ光の筋が飛んで行く、大岩にあたって、いくつもの小さな穴が出来ている。しかも貫通してるし〜 音も無く、ただ静かに狙ったものを射抜く? 恐ろしい魔法だね。
次は、落雷はちょっと音がイヤっぽいので、感電。これは、リンネが、催眠やら感電やらで、相手を無力化するときによく使うヤツ、なので、催眠と同じ感覚で、感電!って、手を向けた草むらから煙が出てる? 強すぎる感電はそれだけで人を焼き殺せるよ!って、エッそうなんだ〜
だから、ビリビリって痺れさせる程度なら、魔力も少なめで、軽くかければ良い。魔力は「中」くらいで、髪の毛から煙がでるくらいかな〜 ということらしい。
闇魔法は、また今度?にして、火魔法。魔法世界の定番?派手な攻撃? ドラゴンの火炎ブレス? そういうのだよね? 火炎放射器をイメージして、ブバーって吹き出す感じで、火炎! 出たよ、出た、小さな火炎ブレス! でも目の前で、雑草が燃えている。これ林に燃え移ったら?駄目だよね〜 なので、水魔法、放水消火! 火事が鎮火し、消火完了しました!
「ミヤビ? イイね、よくできました! なぜ、闇を飛ばしたの?」
って言われるけど、なんか、闇って、暗くて?謎っぽくて怪しい? あ〜そうだ、ここは魔法世界だ!よ! そんな生ぬるい感情で、生きていけるのか!〜だよね。
闇魔法が必要な場面があるから、教えてくれたんだよ、リンネは。ちゃんと答えよう!
闇の風刃で、闇刃! 黒い風刃が飛んでいって、大岩を真っ二つに切った! あっ、これ風刃よりも威力強いよ〜
「よし、合格」って手をパチパチしてくれてる。
あ〜、できたよ、リンネ、ありがとう。私もっと、いろいろやってみるから〜
あと、追加で覚えたものは、
*聖魔法:気絶 催眠の別バージョンだよ。
最後に大技を教えてくれた、転送だって。
まず、ワンドを仕舞って、そこに立っていろというので、ただボーってしてたら、いきなり目の前の景色が変わって、あれ? リンネの近くにいたと思ったのに、20mくらい離れたところだよ?と、すぐにまたリンネの近くに戻されたよ。
これが、転送。物を移動させる時空魔法の一つ。人間でも動かせる。
じゃあ、次は、ブラックワンドを構えていて! って同じように転送させられた。あれ?これは、吸収できないの? 元の場所に戻されたので、鑑定してみれば、
▶ミヤビ
*魔法特性:風、水、聖、光、雷、闇、火、時空魔法、
ってちゃんと、魔法適性が増えてるじゃん! エヘヘ・・転送か・・楽しみ。
早速訓練して、何回も失敗したりしてたら、気分が悪くなってきたよ〜あっ、これ、魔力枯渇気味? なので、自分にヒールと回復を掛けまくる。
転送は、魔力をたくさん使うんだね〜、言われたとおり、ちゃんと、魔力循環と魔力使い切りの訓練をしよ!
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