第16話 転送の訓練
* 転送の訓練
昨日の訓練は・・・疲れたんだろうな〜? だって、転送がなんとか成功したあたりまでは記憶にあるけど、そのあとは? 私どうしたのかな?〜
今は、一応ベッドにいるけど、着替えしてないし、風呂にも入ってないよね〜
「ああ、ミヤビは、あそこで魔力枯渇おこして気絶したからね、僕が転移で連れ帰ってそこのベッドに置いておいたよ・・・」
って、ああ、ありがとう、リンネ!
ならば・・・まずは、シャワーだよ! そのあと、食事!
今日も、訓練の続き、また、ギズ盗賊団跡地あたりまで走ってやってきたよ、なんてたって、今日は、転送! これをもうちょっと?教えてくれる!って言われたからね、楽しみ〜なんだ・・
それで、今日の課題は・・・ってリンネが目標を設定してくれる。
1,転送:まあ、普通に物を移動させる、自由に、何回でも、連続して、どこまでも遠く
2,物質内転送:石ころを転送させて、他の物例えば、樹木?の中に転送する
3,部分転送:物の中に含まれている部分を分離して転送して取り出す
4,自分自身を転送する
というメニューだよ? こんなこと?本当に出来るの? まあ、魔法世界だし?
1,転送、これはね、すぐにイメージ出来るし、まあ、できたよ、すぐに。
でも、連続してやっていたら、・・・もうクタクタ! こんなんで、今日一日?保つのかな〜 それに、遠くへの転送? これには、限度があるみたい、私の場合は100mくらいかな? リンネは、まあ、言わなくてもわかるよね〜 どこへでも! だって!
おかげで、魔力切れまで自分を追い込むまでもなく、自然に魔力切れ! 自分でヒールさえ掛けられないし〜 もう・・・気持ち悪〜い。
まあ、私の場合はね、リンネがいてくれるからね〜 そういうときには、魔法?が飛んできて、もう! 即、回復! 「はい!続けて!」 もう〜〜 スパルタ!だよ。
それで、結果は、連続50回できた、200mくらいまで転送できた、自分では持てない、500kgくらいの大岩を同じ回数、同じ距離、転送できた!!
2,物質内転送、これは対象は石ころだからね? って舐めていたよ〜!
木にぶつかるだけで、木の中? そんなところに転送できる? なんてできないよ。でも、リンネは、普通に、何個でも!石ころがシュシュって飛んでいって、木の幹のなかに吸い込まれるように消えていってる? 飛び込んだ?穴さえ開いてないよ〜 そうか! ぶつけて、穴あけて、中に移動する・・・このイメージが間違っているよね〜 わかった! 違うんだよ、石ころを転送して転送先の終点が幹の中、そう、それだけ!なんだよ。それで練習する・・・
いきなりはうまくいかないよ〜 そんな甘くは無いよね〜 でも、続けていたら、一個の手元の石ころが消えて、見えないけど、幹の中に収まった?って思うんだけどな〜 「ミヤビ! できたね!、鑑定してごらんよ」
リンネに言われて、鑑定する、何を?鑑定すれば良いのかな?
木を鑑定してみれば、マッピングで、木の内部に石ころがある、凄い、できた!
それで、今度は、目標の木にめがけて石ころを投げて、その瞬間に転送を発動して、同じ様に、幹の中に収める、なんてことを指示されたので、これでもか〜っていうくらいの回数、石ころを投げた瞬間に転送させて・・・ できた!
これは、何も武器がなくても、石ころなんかで、200mくらい遠くの敵に対しても有効だろ? ってリンネに言われる、そう!なんだよ。
おかげで、何か、「投擲」のスキルまで芽生えたみたいだ〜 しかも、距離500mまで! なので、投擲に転送を重ねがけしたら、500m先の目標に対して物質内転送ができた!
3,部分転送は、指定したもの、つまり私が特定するものだけを転送する。相手の持ち物、剣とか、金属とかを指定して、私の手元に転送してしまう。武器だけ指定して転送してしまえば、面白いよね。これは、できたよ、だって、魔石回収、あれは、収納スキルなんだけどね、このイメージがあるから。でも、よくよく考えれば、魔石回収の応用で、例えば、心臓だけ回収なんてのもできるんだよね? 恐ろしいワザだ。
まあとにかく、武器を持っているなら、武器回収できるからね、相手を弱体化できそうだよ。あとは、金属回収とかかな?
4,自分自身を転送する、って、つまりは、移動だよね〜 一瞬の転送だから、瞬間移動の魔法? 凄いよ! できるかな? なんとなく?心配? って顔に出てたのかな? リンネが、私の肩の上に乗って来て耳元で、「ミヤビ?心配しないで!」って言ってくれた。
まずは、私とともにリンネが実践してくれるらしいので、よく、見て、感じるように、って言われた。
瞬間、私は、さっきの場所からかなり離れた場所、400mくらいかな?そんなところにリンネを肩に乗せて立っている。息は?しているし、苦しくも無い。目眩もしてない、ただ、私のまわりの景色が変わった!だけ。
また、500mくらい自身を転送、つまり、瞬間移動して景色が変わって、もう、リンネったら? ヒュンヒュン移動しまくって、そっちのほうで、目が回る〜 フラフラだよ? ス〜って、ヒールが掛けられて落ち着く。リンネ、ありがとう!
感覚的に解った?かな? 今度は私がやってみる番、いちおうリンネには、肩の上に居てもらう、安心のお守り!
ここから見えている大岩の近くまで、50mくらい? 自分の身体を指定して、転送! できた!けど、ちょっと場所が違って、大岩のすぐ近くになってしまって、リンネに叱られた! 「いきなり、そんな障害物をめざすんじゃ無い!このバカチン」って、はい、猛省します〜 へたすれば、大岩の中に突っ込んで、終わりだよ?ってね・・・
練習をくりかえすたびに精度も上がってきて、10cmくらいの誤差にはなってきたかな? 距離も、300mくらいまでならね。リンネには、慣れないうちは、せめて、自分で目視できて状況がわかる場所を目指すように、って念押しされたよ。
解ってますって! 見えない場所へなんて、今の、この私に?できるわけないでしょう!? あとは、瞬間移動するときには、気配遮断をかけておくようにって、それはわかるわ! だって、いきなり現れたら周りが驚くしね・・・敵に、移動先を予測されにくくするためにもね!
何回も魔力枯渇気味で、リンネに助けてもらったけど、おかげで、レベル、あがっているよ〜 100も夢じゃないかも? なぜ?100なのか?って、切りのいい数字だからよ!〜
▶ミヤビ レベル95⇧
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