第13話 閑話:リンネ 勇者一行 

* 閑話:リンネ 勇者一行


凄いな、レベルの上がり方が半端無いよ、ミヤビって、やっぱ勇者予定者?だったのかな。まあ、今のままではまだまだだけどね。

持っているスキル、鑑定と収納の応用まで教えてみたけど、案外? 覚えてくれたのには、ちょっと驚き。まあ、あとは魔力量の増大化なんだけど、一応、僕の言ったように、暇さえあれば魔力循環をしているし、毎日、寝る前には魔力を使い切るまで訓練して寝落ちしているよ。睡眠薬?みたいな感じって思っているんだろうよ、恐らくだけど。


結構、さんだからな。こんなのを面倒見ろ!って本当に、良く言えたものだよなあ、神さん? しかも何だ?あの教会、しかもここ、王都の教会本部だろ? 確かに!あんたが直接の手出しをしない、出来ないことは解ってはいるけどね? ちょっとひどいことになっているんじゃないのか? まあ、僕は知らないからね〜 関わらせないで欲しいものだな。


あと、ミヤビには、もう少し魔法適性があっても良いのにって思っていたところに、あのゴブリンの宝の中にあったブラックワンド、あれ良いね。僕がどんどん魔法を打ち込んでやろうかな? まあ、首輪もあげたし、それでクタバったり消滅してしまうことも無いだろうしね・・・


少し、勇者候補たちの様子を覗いてみよう。


【【【


「それ、そこだ、タロ、一緒に合わせろよ、ミクはもう少し強めに支援を頼む!」

って突っ込んでいくけど、あれじゃあ、騎士さんたちの思うつぼにハマっているし、「もう、あの子達って本当、なんなの?面倒くさい!」って後ろから魔法を飛ばして、待ち構える騎士たちの体制を崩しているのが、魔道士のミドリ。

なるほど、コレが、今期の召喚勇者候補の一行なんだな? それにしては少なくないか?選抜されて、あとは放り出されたか? 処分されたか? ってことかな?


勇者候補:ヒロ 聖女候補:ミク 剣士:タロ 魔道士:ミドリ 


「やったよ! 俺レベル40まであがったし、俺達強くなっているよな〜」

「そうそう、もうすぐ、騎士さんたちを抜けるわよね〜」

「力が湧いてくるぜ〜」

「って、本当にあんたたちは・・・やっぱり、呪い、どんどん強くなっているようね〜、それ、私の魔法じゃ、解呪できないからね」

「そんなことないぜ、ほら、俺達普通だし、強くなってるだろ〜」

「まあ、良いわ。いい? 呪いの事、騎士団には絶対に秘密だからね」

「解っているって、そもそも、呪いって、何の?」

「それよりさ〜、レベル60くらいまであがったら、外に出れるんだろ?」

「そうそう、楽しみ〜」 ・・・


】】】


あれあれ? どうやらミドリという娘は教会の呪いにはかかっていない? 呪いが薄い?ようだな、まあ、どれくらい無事に過ごせるんだろうね?

しかも、勇者候補で、今、レベル40か・・・ スキルの恩恵がかなりあるだろうから一概には言えないけど・・・ひ弱だな。40、60程度じゃあ、聖剣も使えないんじゃないのか? それで、大義名目は、「魔王討伐!」って? 

魔王なんて居ない!ってのに、まあ、ご苦労なことだね。


教会は、「勇者と魔王」という設計図を書いて、人心を集めて、金も集めて、権力さえも手にしようとしているんだろ? 

まあ、勇者はなんとか作れてもね、魔王、しかもあんたたちが想定する魔王なんていないよ。魔物の王? 魔族の王? まあ、強いて言うなら、悪魔族の王、これが能力的には近いかもしれないけどね、彼らには、人間をどうのこうの、なんていう考えは一切ないだろうよ? だって、黙ってみているだけで、人間の悪意や殺意、馬鹿な感情などなど、どんどん、食べ放題なんだからね〜

勇者や教会なんて、もう、最悪だよ、全く! ああ、知〜らない・・・


そんなことよりも、ミヤビだよ、なになに?今度は盗賊団を相手にしたい!?

良いけどね、ミヤビに盗賊団狩りか・・・? 出来るのかな?

どうやら、気分的には殺人もアリって思ってはいるんだろうけど、現実の殺人には拒否感?拒絶感?があるみたいだし・・・魔物の首刈りは普通にヤッていたのにね。


PS.

近況ノートに、物語の地図を掲載しておきました。


【者予定者なのに神の不手際で勇者候補から外れた少女が、神使のペット猫に導かれて気ままに、のんびり無双してるよ・・・】


リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図

物語の世界地図です・・・


0)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図

1)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・オリバー王都

2)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ガウス大公領

3)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ノスト王都

4)リンネと勇者予定者ミヤビの世界地図・ノスト王国


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