第12話 王都をぷらぷらして、盗賊団の調査 

* 王都をぷらぷらして、盗賊団の調査


あ〜あ、寝坊しちゃったよ〜、もうすぐお昼じゃん? 朝ごはん食べそこねた〜

と、宿の人がドアの外で、私を呼んでいる? 起こしにきてくれたの?

いや?違うな、なんか、誰かが来ているから早く下へ、って言っている?

もう!起きたばかりなんだけどね〜


ササッと準備して下りていくと、あれ?どこかで見た人?って、ギルドの受付嬢だよね? 依頼者が待っているからすぐに来い!って言ってるし〜

瞬足で走って到着! 部屋の前で、バンスさんが待っているので、ソソクサと入っていくと、あっ、王女殿下だよ、しかも、ワンちゃんを抱いているし〜

ワンちゃん助けてもらえたんだ〜よかったね。


王女様が、「ミヤビさん、ビビから聞きました、って、あ、ビビは、この子の名前なんですが、白猫を連れた女の人に助けてもらった、って、本当にありがとうございました」って、止めてよ、王女様、民間人ですよ私、頭なんか下げないで下さい・・お願いしますよ〜

ということで、私に直接、依頼報酬の金貨1枚を差し出して、帰っていかれた。

ふう〜〜終わったの? 


バンスさんも、「まあ、いろいろアッたが、教会のことは、忘れてくれ!他の誰も知らないから、な!」って言うので、「わかりました!」って言っておいたよ。

そしたら、これは王女様からだって、金貨の入った袋をくれたよ? 金貨10枚、特別報酬なんだって、ありがたく頂戴しました!

まあ、教会なんてね、何なんだろうね〜 特に、あそこは、悪徳教会だね?きっと! 王都なのにね・・・まあ、関係無いし・・・忘れる! 


それで、リンネに質問、なぜ?王女様は、ビビちゃんから聞いた、って言っていたのか?ってね。 どうやら、私とリンネと同じ念話らしいんだけど、私ってば、リンネ以外は、念話出来ていないし? って言ったら、「それ、訓練不足だから!」って言われてしまった。ってことは、私でもビビちゃんと話したり、他の動物や、魔物とも会話が出来る?ってこと? 「まあ、念話の通じないヤツも多いけどね〜」ってことらしい。良し、訓練しよう。で? どうやるの?

とにかく、動物を見たら話しかけてみれば? 50回駄目でも、51回目にできたら凄いよ〜 って簡単に言ってくれますよ、いつもだけどね〜


王女様はあの若さで凄いんだね? 「そりゃあ、小さい時から専属の魔道士がついているからだろうね〜」ってことらしい。

それなら、私と同じだよね〜 リンネっていう専属魔道士がいるんだもん?

「まあ、ミヤビは、随分、出遅れているけどね〜 頑張れ!」


遅めのランチをギルドの食堂で食べていたら、バンスさんが来たよ。それで、話しかけられた。まさか?ここで依頼? そんなわけ・・・あったよ。


王都内では、盗賊の動きが多いんだって。それで、「南は王宮も、教会もあるので、ミヤビも動きにくい?だろうから、北半分でいいから、ぷらぷらして、盗賊団の調査とかしてくれない? してほしいな〜」って、何だよ、もう、私は、あなたの部下か何かですか〜 でもまあ面白そうだし、良いけどね〜

ということで、とりあえず今日は月曜だから、金曜日に報告が欲しいって言われたよ、もう、強引なんだから! 明日から3日間、働け!ってこと?


盗賊ってば? やっつけたら、そのお宝って、もらっても良いんだよね〜、確か前に、そう聞いたよ。でも、ソレって盗賊団がどこかから盗んだりしてきたものだよね〜、それをもらっちゃっても、本当に良いの?

ってバンスさんに聞いてみたら、「良いよ!」って軽く言われた。要らなければ、ギルドに寄付してくれ! だって・・・ まあ、そういう世界なんだね!

盗み取る方はもちろん悪いけど、みすみす盗まれる方も悪い、と。

加害者だけが悪いわけじゃない? 被害者は被害がイヤなら、ちゃんと自衛しろ!ってこと?

剣と魔法と魔物の世界だものね? そういう世界の規律?なのかな?

みたいに、ノポポ〜ンなんてしてたら、盗られ放題、終いには命も取られて終わり! ・・・だから、リンネが、こんな首輪をくれたんだ! 防御特化の防具。

何か? いろいろ反省! でも、言い訳なんだけどさ〜 突然日本からこっちにきて、まだ3ヶ月も経ってないんだよ〜 ねえ、リンネ? こんな私でも、助けてくれる? 私、頑張るからね〜 お願いよ〜 「にゃあ」


▶ミヤビ レベル85⇧ 


ほら? 私のレベルがまた少し上がってる! ありがとうリンネ! 

全然関わり無いけど、あのとき一緒に召喚されてきた勇者のみなさんは、今頃どうしてるのかな・・・

「教会で、教会の意のままに動く駒として大事に育てられているよ。レベルは、勇者君で今40くらいかな?」

って、リンネは何でもよく知っているよね〜 本当!凄いな、私の猫ちゃん。





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