第11話 教会の闇? 

* 教会の闇?


ギルドに到着、まだ、依頼者はきていないようだ、良かった、待たせなくて。

なので、食堂で座って待っていたら、1時15分前に、バンスさんに部屋へ呼ばれたので、入っていく。そこに居たのは、まさに! 少女。間違いなく、依頼者だね。


「はじめまして、Dランク冒険者のミヤビです、これは、ペットの白猫リンネって言います。」すると、小さな声で、これなかなか聞き取りにくいぞ〜。なので、身体強化してみた。ああ、聞こえる。

どうやら、この王国の第三王女らしい。そういえば、いつの間にか、この部屋が、護衛の騎士さんたち3人に囲まれているよ。えへへ、ちゃんと、気配察知しているんだからね〜

まあともかく、一枚の紙を出されて、描かれているのは、うん、犬だ。何? 本当に、このワンちゃんを探すの? そのあとは、手がかりになりそうな話や、ワンちゃんが使っていた布団やら、食事のお皿やらを出されて、今、それらが、バンスさんの机の上を占領しているよ。


話では、5日前の夕飯までは一緒だったけど、4日前の朝から見えなくなった、と。使用人たちにも、おかしな動きは無い、と。

まあ、探しますけどね・・・これらの品物は、お預かりしても? 「良い」っていわれたよ。それで、王女様は騎士さんたちに囲まれて帰っていきました・・


さて、探しますか・・・まるでチワワそっくりだよ、小さい犬。

どうやって? 探そうかな? ねえ、リンネ? ・・・って、あれ?リンネが返事をしてくれないよ〜、何?何? 自分で探せ!ってこと? 

もう!やってやろうじゃないですか〜


手がかりは、匂いから突き止める? イヤ、チワワみたいな犬なんてこの世界でも、きっとそんなに居ないよね〜。なので、鑑定で、描かれたワンちゃんの絵から、詳細を鑑定する。それを探索して、マップに落とし込む。結構広い範囲でやってみたけど、王都の北半分には見当たらないので、南半分を探索した。あれ? 居るよ、しかも一箇所、ならここだよね〜 それで、そこを拡大してマップを見れば教会?って王宮の隣だよ?


何? 教会へ迷い込んで?帰ってこれないの? 教会の誰かに拐われたの?

王女様から預かった荷物は全部収納してきたから、何かあっても?噛みつかれるのは防げるのかな? 小さい犬って、結構、向かってくるんだよね〜 王女様、ちゃんとしてくれてるのかな?


少し、瞬歩気味に走って、教会へ向かう。

近くで気配遮断して正面から入っていく、マップで確認すれば、この教会の一番奥?に気配があるんだけど、なぜ? 一番奥? 

まあ、気配を消してはいるけど、ここは教会魔道士たちの溜まり場でもあるからね、一応、気をつけながら、見えないだろうけど、隠れながら奥に進む。

うん? ここは、教皇の部屋?だよね、この中に居るんだ!

部屋の中の気配を探ると、今はワンちゃんだけみたいなので、そのまま入る。

警報装置とかそういうものも無いみたいだよ?良かった。 それで、ワンちゃんだけど、あれ? 檻に入っているし元気ないかな〜 犬語はわからないけど・・・どう?しよう。

リンネ? どうしようか? 


「ミヤビ? あの犬に間違いはないようだけど、あれ、がかかっているよ、何か変なことされているのかな? ちょっと呪いを解いて聞いてみようか?」

よくわからないけど、そうしてもらう。

ワンちゃんの様子が、良くなったように感じる。そうか?呪いが解けたんだ。

それで、リンネがワンちゃんから聞いてくれたことは、何か、毎日、不味いご飯を与えられていて、それを食べると気分が悪くなること。一日一回、決まって夕食だということ。ここには、王女の使用人に捕まって連れてこられた。それは誰?知ってるか?聞いたら、アンナという使用人らしい。


とりあえず、収納から串焼きを与えて、今晩出される食事は食べないように、あと、具合が悪いように振る舞って横になっていれば?ってリンネに言ってもらって、今日は教会から出てきたよ。これ? どうなっているの? 私にどうにか出来る問題なの?

誰かに相談しなければ、だよね〜

しかし、教会は、何が目的で、ワンちゃんに呪い毒入の餌を与えているんだろうね〜

リンネが、鑑定を使って聞いてみな? って、えっ?何を聞けって?

どうやら、リンネが、あのワンちゃんのところに、盗聴器を置いて来たらしくて、鑑定の派生魔法で聞けるって言うんだけど、?? どうやって? 

教えてもらったよ、何だ! 簡単だよ。ワンちゃんの檻を探索してそこに付けられた小さな魔道具を探索、出来た。これを気配察知の対象にして注意していると、ガチャって音がして、ドアが開いて、閉まった。


「さあ、今日のご飯だ、食べろ!うん? 元気がないようだな、まあ良い、そのうち腹も減ることだろう。なんせ、お前は実験体だからな、教会魔道士たちの実験体。王女のペットから、王家の秘密が暴かれる日も近いだろうよ・・・」

って、つまり、普通の動物、ペットに呪いを仕組んで、飼い主の様子を探ることが目的?ってこと? 教会と王家って、うまくいってないの?

これ? ますます困ったよ〜、誰かに相談したいけど? 

そうか! バンスさん? これ、ギルドの依頼だし? 今日は、まだギルド、開いているよね、行こう。


ギルドへ行って、まだ残っていたバンスさんを呼んでもらって、秘密の話って言って、彼の部屋で、今日、解ったことを全部お知らせしましたよ〜

さあ、どう?出るかな? もう、どうしようも無くなったら、逃げるよ!一目散に!

そしたら、「解った、よく調べたな。まあ証拠も探しものも、教皇の部屋にあるってことか? 手引した関係者は王女の使用人のアンナとな?

ペットに呪い付与の餌を与えているのは、教会魔道士がやっている実験だと・・・

まあ、お前に悪いようにはしないから、今日は帰れ。この件、俺、バンスに預けてくれるか?」

はいはい、それはもう! 私では、何も出来ませんので・・・

と、宿に帰ってきて、風呂に入っている・・・ああ、極楽! 


・・・・・

「おい、居るな?聞いたか? 今の話、おそらく事実だろうよ。ミヤビ、あいつは信用できるよ。王女に直接言っても駄目だな、王か奥方か、そのあたりに伝えてくれるか? ああ、教会には気をつけろよ、あと、教会に親しい連中にも・・・」



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