第7話 疾風怒濤 Dランク冒険者パーティ
* 疾風怒濤 Dランク冒険者パーティ
私はミヤビ、いろいろあったけど、今、ここオーブ世界のオリバー王都で、Fランク冒険者になったところ。リンネっていう白猫ちゃんのおかげで、まだ?生きているよ。リンネにいろいろ教えてもらったり助けてもらって、お金まで稼げているんだ! なんと、一泊銀貨1枚の宿にも泊まれている。ここ食事も美味しいし、なんと言っても風呂へ入れるんだ、女子には必要不可欠だよね〜
いろいろリンネに言われてね、髪や目の色まで「変身」してもらっているからね、もう、どこから見たって、このオーブ世界の住民って感じの女子だよ〜
それで、遅めの昼食をギルドの食堂で食べて出てきたんだけど、つけられているんだよね〜 リンネに、「気配察知は常時発動させておいたほうが良いだろう」って言われていたので、そうしていたんだけど、まさに! 私を追ってくる3人のむさ苦しい男子たちがいる。リンネに相談したら、「まあ、王都内では仕掛けてはこないだろうから、ギルド門から外に出て薬草地に向けてゆっくり歩こうか?」 って言う。
えっ何? 誘うの?
「こういう輩は、早めにつぶしておいたほうが良いだろう?」って言うし・・・
はい、私はリンネには逆らいませんからね、・・そうするよ?
門を出て、人通りが無くなったあたりで、来ました! 3人揃って、走って私に近寄ってきています。立ち止まって振り返れば、何か?物凄い顔をして私を睨んでいるんだけど? 私?何かしましたか?
「この可愛い私に何か御用でしょうか?」
「うるせえ! お前、新入りのくせに、羽振りがよさそうじゃないか?ちょっと俺達にも、いい目見せろや!」って、まあ、恐喝?ですね。ふ〜ん、とか、そう? とか適当にやっていたら、「ぐたぐた、言ってんじゃねえ」って、あれ? 剣を抜きましたよ〜 この世界では、剣を抜くってことは、命のやり取りをする、ってことだよね〜 自分が、そうされても文句は言えない、って暗黙のルール、知ってるよね〜。
この前、ギルドでそんな小話を耳にしたのさ・・・
一人が切りかかってくる、だけど、平気! リンネに言われて、予め、風魔法で防御結界を張っているからね〜
カキ〜ンって剣が弾かれて驚いているけど? 結界だよ? 「あんたたち、本当にヤルの?」 「うるせえ! 変なワザを使いよって!」って、他の二人まで、合わせて剣で切りかかってくる。
リンネが、「やってもいいけど、まあ、殺すなよ? でも、手足くらいはもらっておこうかな?」
って言うので、私は、もうヤッてしまっても良いかな?とは思ったけど、リンネの言うように、殺さないように風刃で剣を持つ手首を3人共、同じ様に切っておいた。あっ、まだ手は落ちてないよ、かなり弱めにヤッたからね。でも、剣を落として、もう持つことはできないよね?
そのあと、何故か、上から何かに抑えつけられるように、私に膝まづいて動けないでいる。ああ、解った、これリンネが重力魔法で抑えているな・・・
まあ、私は、そこに居るだけなのに、向こうさんたちは、涙目で喚いて、わびを入れている?ようだけど、聞き取れないし、と、目の前に、ヤツらの冒険者カードと所持金、剣が、集められているよ、リンネだよね〜
そんなことしていたら、一人が気絶した。ここで、リンネの加重も解除されたんだけど、途端に、目の前の所持金だけ掴んで、気絶したヤツを担いで逃げて行こうとしてるよ?まあ良いけどね、気も済んだし。全部持っていけば良いのに、お金だけで良いの?
あと、ちょっと汚い? なので、後ろからだけど、届くよね〜 軽く、クリーンとヒールを掛けておいてあげたよ、もう、私ったら!? でも、血がポタポタ、垂れ流しで歩かれてもねぇ〜
「ミヤビは、これで?良いのか?」「うん、まあ、良いや、リンネ?ありがとう」
3本の剣と冒険者カード3枚を収納して、ギルドへ戻った。
バンスさんに、3人の冒険者たちに襲われて、返り討ちにした、あっ、殺してはいないよ、で、これが彼らの忘れ物、って言って、剣3本、冒険者カード3枚を渡しておいた。
別に、もう顔も見たくないしね、バンスさんに、お任せ!
冒険者カードを見てたバンスさんが言うには、「疾風怒濤」っていう男3人組のDランク冒険者、いわく付き、なんだそうだよ。
冒険者カードの回収手数料っていうことで、銀貨3枚いただきました!
その後の疾風怒濤?どうなったか?って? これは噂話しか知らないけど・・・
ギルドへ、冒険者カードを無くしたから再発行してくれ、ってノコノコ出て来たらしいけどね、その際に、また例のレベル検査と犯罪歴調査をされたときにね、出たんだって、殺人と盗賊の称号。まあ、これで、終わりだよね?
見事に、王都の衛兵隊に捕縛されていって、現在は、どこかの鉱山奴隷だって話。
リンネに、私も殺人とかヤッてしまったら、殺人の称号がついてしまうの?って聞いたら、悪意をもった殺人だけが殺人者として認定されて称号となるらしいよ。誰に認定されるのかな?「まあ、神様かな?」ということらしい。この世界、剣と、魔法、魔物と精霊、そして神の居る世界だからね・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます