第3話 ミヤビ スキルなどを確認
* ミヤビ スキルなどを確認
次に、ミヤビに自分のスキルや魔法適性を知っているか?って聞いたけど、「知らない」っていう。なんと驚き!教会は、ステータスを本人に教えることもなく放り出したのか? なんてこった・・・
まず、ステータスからだね。
ミヤビは、転生者特典?で、すでに、鑑定と収納が活性化されたスキルとなっているので、「ステータス」と唱えるように言う。念じても、思っても、声に出しても良いよ、って教えて、それで自分のレベルとステータスを見てもらう。
「レベル40、スキルは鑑定と収納って書いてある」
そう、ちゃんと見えるようだね。それぞれ気になる言葉に意識を集中してもらう、例えば、鑑定、「鑑定って何?」とかそんな感じ、それで、鑑定の詳細、使い方などが現れるはずだ。
「あ、鑑定の詳細が見れた」そう、その調子で読み進めて理解を深めてもらおう、わからない言葉が出てきたら、今のように、自問してみたり、意識を集中させれば、その言葉の意味もわかるはず。解らなければ、僕に質問してくれれば良い。
「あれ? リンネの詳細が見れない?」
そうだよ、自分よりもレベルの高い相手に対しては、鑑定の詳細は出せないよ。
次に、もう一つのスキル、収納を自分で鑑定して見てもらう。
「エッ、これすごく?便利、こんなの私、持っていたんだ〜」
そう、その2つのスキルは、召喚転生者たちには、ほぼ共通の特典スキルとして備わっているもので、勇者は、これに転移が加わり、聖女は、これに回復が加わったりしているはずだよ。あと、剣士なら剣聖、魔道士なら賢者とか、いろいろね。
それで、ミヤビの収納だけど、一応、両方備わっているね。時間停止収納空間と、時間経過収納空間。自分で意識してどちらかに入れることも出来るけど、意識しないで入れた場合は、生き物は時間経過空間へ、ソレ以外は時間停止空間へ入れられるよ。ともに、容量は無制限だから。
とにかくなんでも放り込んでおいても、収納目録は?って思うだけで、中身の目録が現れて一覧で見えるから、便利なはずだよ。
ということで、とりあえず王宮を出るときにもらってきたものを全部収納してもらう。
「あ、全部入ったし、何が入っているの? 目録って思ったら、一覧が出てきたよ」
あ、そうそう、世間一般では、スキルは一個あれば良いほうで、特に収納なんていうスキルは、それこそ、勇者や転生者くらいしか持っていないからね、隠しておいたほうが良いんだ。君のレベル以上の鑑定持ちなら見られるからね。なので、鑑定の中に隠蔽なんていう魔法があるから、それを使って収納は隠蔽して、あとは、年齢を変えたり、レベルを変えたり、いろいろ操作できるからね、って言ったら、いろいろやり始めたな、こういうのには慣れているのかな?
自分を鑑定して、隠蔽を発動して、まあ直感的にできてるみたいだな。
僕も鑑定して見ているけど、年齢16、レベル35、隠蔽:収納スキル、隠蔽:鑑定スキル、隠蔽:聖魔法、となかなかのものだね。
「ふ〜、何となくわかったわ! ありがと!」
次は、魔法の練習をしよう。
風魔法は、そよ風、風刃、風弾、風雨、暴風、風結界、と、水魔法は、飲水、水刃、水槍、を練習させる。レベル40あるからね、あと勇者の予定者だし、魔法はすぐに発動できたな、魔力の込め方が駄目なので、それを注意して、威力を調整させて、テストで離れたところに大岩の的を置いて、それに当てるように練習する。
何度もやっていたら、まあ、魔力切れだね、疲れが顔に出てきたので練習を中止させて、回復と身体強化を掛けてあげた。
ミヤビも、聖魔法を使えば、ヒールと身体強化は使えるって教えてあげたら、休憩後には、先に自分に身体強化を掛けて練習して、疲れ始めたら、自身にヒールや回復を掛けてやっているよ。
2回目の休憩後に、最後の仕上げとして、的の岩を砕くか、切るか、するように言ったら、水弾をぶつけて、なんとか岩の一部が砕けたな・・?
「リンネもやって見せて?」っていうので、風刃を2発当てて大岩を斜め十文字にスパスパンって切って4個に切り分けてみた。
口をポカンとあけたまま見ているけど、これ、ミヤビのレベルなら出来るはずだから、頑張って!って言うしかないよね。
まあ、しばらく毎日、魔力を使い切る、それに魔力循環の訓練をかかさないことだな。
訓練として、風魔法の風刃と、聖魔法のヒールをとことん使うように言っておいた。まあ、何でも良いんだけどね。
さて、今日はもう薄暗くなってきたしね、ここで野宿だよ。といっても、僕は猫だからね、一緒でも問題は無いだろ? ミヤビの目をみれば、半分閉じかけているので、結界で包んで催眠を掛けてあげた。まあ、僕は、寝なくても良いけど、寝ながら見張りでもしよう。並列思考だ。
朝日に当たって、ミヤビが目覚めたようだな、自分の水魔法で水を出して洗顔も出来るようだ。一応言っておく、もし、身体の汚れなどが気になるようなら、聖魔法のクリーンか清浄を自分にかければ良いよ、ってね。
それで、朝食は何が良い?って、そこの魔物の山を見せたら、まあそうだよね、尻もちついてびっくりしている。さっき、綺麗にしたばかりなのに、また汚れたね。
それ何?って聞いてくるから、夜中にミヤビを襲ってきた連中。まあ、相手をしておいたけど?って説明したら、一体、どれだけいるの?って顔してるよ。
ゴブリン12、魔狼22、オーク2、魔牛1、あとは、小さいのや虫たち。
まだ、魔石は取り出してないからね、ミヤビに全部あげるよ。
エッ、私が?魔石を?全部? ・・・そうだよ!
だから、ちょっと試してみようか? ミヤビは、転生者特権の収納持ちだからね、それに、勇者に関わりが有るっぽいし。できる!だろう。
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