第2話 転生、異世界オーブ世界へ
* 転生、異世界オーブ世界へ
まあ、なにはともあれ僕の新しい生活を始めようと、転生をOKしたら、もう一柱の神が現れた。転生先のオーブ世界の神、オーブ神と紹介されて、そのまま即、転生が実行されたよ。
一瞬で、大地に降り立った。一緒に来たはずのオーブ神の声は聞こえていたが、もうすぐにいなくなった。なんだ? ここに連れてきてくれただけか?
周りには何も無いな、ただの草原と林だね。
向こうの林の奥から、いきなり悲鳴が聞こえてくるよ、「ヤダ〜〜助けて〜」
何だこの展開?・・・
まず僕は、姿を白猫に変えておいた、金猫は普通ではないだろうしね・・・
それで、現場まで駆けつけてみれば、ああ解ったよ、あの娘がミヤビだね。自動的に鑑定されて名前が解った。けど、尻もち付いて、ゴブリン3匹から攻撃されている。よく持ちこたえているな。でもさすがにヤバそうなので、寄っていってゴブリンたちに猫パンチだ。一体に付き一発で、すべての頭が胴体から離れたよ。
近くに倒れて気絶している娘を再度、詳細鑑定してみれば、
▶名前:風早みやび ミヤビ 女性 18歳
種族 :人間
転生者:*
レベル:40
スキル:鑑定、収納、*
魔法 :風、水、聖、
なるほど、レベル40だと、あのくらいは耐えられる?ってことかな?
僕の知識では、一般市民で20程度、騎士団あたりで60くらいだと記憶しているけど、まあそんなところだろう。
このまま放置して僕は自由!っていう手もあるけど、まあここは、転生神との話もあるし、この娘とも少し話をしてみようかな?
念話が通じるように、まずミヤビに「念話理解」をあげておこう。あとは、回復、クリーンを掛けて、様子をみている。
「あ〜う〜ん・・・って?猫ちゃんだ! ありがとう、猫ちゃん、私を助けてくれたよね〜」
「あ〜もしもし? 聞こえますか?」
「エッ、って何、猫ちゃん?」
「そうだけど〜 これ念話、思っていることが相手に伝わる魔法だよ、君にも解るようにしておいた。猫が人間言葉を話すわけにはいかないだろ? でも、これ秘密だよ?」
「え、そうなんだ! 凄い、ありがとう、猫ちゃん!」
「あ〜、ぼくの名前はリンネ、まあ、ここだけの話、神獣だよ、秘密でね!」
「そうなんだ、ごめんなさい。リンネって呼んでも良い?わたしはミヤビだよ」
「良いさ、リンネは僕の名前だから、リンネって呼んでくれれば?」
「はい、リンネ、助けてくれてありがとう。私ね・・・・」っていろいろ話し始めたよ。まあ、ほとんど解っているけど、ちゃんと聞いてあげた。
つい昨日、異世界召喚?されて、それが勇者召喚の儀式で、私のいた日本っていう世界から、こっちに転移?させられて、気がついたら、この国の王様や教会の関係者がたくさんいるところに居た。それで・・・・
理由がわからないまま、いろいろ調べられて、ミヤビは、勇者不適格って 言われて、お金を少しもらって、そのまま追い出されてしまった。
このあたりまで歩いてきたんだけど、変な奴らに襲われて、もう駄目!って思っていたそうだ。
「なんで、あの人たち、勝手に召喚とかしておいて、自分たちの都合で放り出すの?ひどすぎるよ、全く。・・・・」
「それで、ミヤビはこれからどうしたいの? もう日本へは帰れないよ、ここで生きていくか?野垂れ死ぬか?どちらかしかないんだけど?」
・・・・
「そうなんだ、王様は、何か、魔王を倒したら帰れるかもしれない?って言っていたけど?」
「そんなのは嘘だよ、今までだって、いろいろ何人も召喚されているだろうけど、誰も帰ったなんて記録は無いからね」
「やっぱりね、あの顔、何かおかしかったのよね〜 嘘なんだ!ねえリンネ? あなた、何ができるの?」 「なんでも!」
「私を、助けてくれる? 私、何も出来ないけど?」
「ああ、もしミヤビが望むなら、力を貸すよ?」
「エッ、本当に? ・・・私がここで生きていくのを、助けてくれないかな?」
「いいよ」
聞いたら、王宮を出る前にもらったものは、金貨5枚、あとは短剣、何かを入れるための袋が一つ、携帯非常食、水の入った革袋、これだけらしい。
まあ、金貨があるだけ良いか・・・
ミヤビと今後のことを話し合って、予定を立てた。
まずは、さっき倒したゴブリンから魔石を取り出す。これは、魔法世界では有用だからね。ミヤビに言ったら、やったことも無いというので、やり方を教えながら魔石を3個取り出した。やってる最中に、オエオェ・・って何回もやっていたけどね、こればかりは慣れてもらわないとね。僕が、魔法でやってしまえば何でもないのだけど、ミヤビにも、この世界、慣れて欲しいしね。
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