第17話 誰しもがただ一人の人
「カナリア
「はい。このような場所で、お
翌朝、目覚めると、キャレさまのお
「ここ数日、夜、あまりお休みになれていなかったご様子。
昨日は移動の疲れと、
覚えていらっしゃいませんか?」
子どもの
移動の疲れと、苦手な
それが、キャレさまが背中を
そう! 思い出しましたわ!
「ご寝室の
やむなく、服は置いて
「そ、それは……っ。申し訳ございませんでした」
腰を折り、深々と頭を下げますが、
「
キャレさまはそう
「朝食が整うまでに、
はっ! そうですわ。
そして、キャレさまのお顔を見れば、とてもお
まさか……?!
「
「
悲しい……悲しい…………
それなのに、
「
「こちらへ
「はい。あの
「
「どの
そう
「そう思うようになったのは、
つまりは
「え……? 王族の方のご
「ええ。身分を
キャレさま……どんな生活をなさっていらっしゃいましたの?
「ひっそり過ごしておりましたからね。あまり
「商業に重きを置いた
「確かにそうですわね。
「商売で
『
『同じお腹が減っても、自分の分がないのとあるのでは、作り
『
「……私より年下の
そこで言葉を区切り、キャレさまは
こんな時の、こんな場所に不似合いな
「それからです。『
それ以上に『カナリア
「『カナリア』という名の、この世にたった一人しかいない、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます