第16話 異界の猟犬の出た夜
「あの……、キャレさま?」
「うん? どうかしましたか?」
「そのう、少し近くはございませんか?」
それは充分、分かっておりますわよ?
「何かあれば、
「はい。ですが、
「
そこでキャレさまが
「本当なら、
お連れする事になったならば、何かあっても、必ずお守りするのが当たり前。
ここも、来る時より安全ではなくなっておりますしね。どんなに念を入れても、念の入れ過ぎという事はありません」
「
来る時は来る時で、キャレさまの馬の前が用意された席でしたの。この時も、自分で馬に乗れると申しあげましたのよ? ですが、そのまま。キャレさまの前に座り、移動を致しました……
近さも
「カナリア
ですが、『ドゥールムン
それはそうなのですが……
「カナリア
真っ直ぐキャレさまのお顔を見ながら、お話しを
だって、キャレさまの目は甘く
うぉおおーん!!
「きゃ……っ?!」
「カナリア
何やら
「
「はっ!
キャレさまの声から
「ここは……
「はっ!
「別名が『
「はっ!」
「
「……ええ、その通りです。昼間に探しても見付からない、夜にしか出ない魔物でもあります。
この辺りは、まだ
ああ、そんな事も考えて、キャレさまはこの地を選ばれていらしたのね。
「……」
「カナリア
何があってもお守りますから、安心して下さい」
少し
「声は届きますが、
大丈夫ですよ」
キャレさま以外知っている方もおらず、思っていたよりも
寝不足も相まって、いつしかキャレさまの
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