第9話 お礼の品
「キャレさま、お早うございます」
しばらく進むと、建物の左側にある、男性用の客室から出て直ぐの
この時間にお会いするのは、分かっておりました。ですが、
しかしながらキャレさまは、そんな事はお気になさっているご様子はお見受けできませんかも?
細くなった目。
そして、
「お早う、カナリア
甘さを
「私をでございますか?」
そのご様子にほっとしつつ、お待ち頂いていたのが良く分かりませんでしたわ。
もちろん、とても嬉しいですわよ。
「うん。同じ所へ向かうのだ。散歩も兼ねて、
「それは……」
皆、一階にある
「はい、ご一緒させて下さいませ」
一瞬、下がりかけた
あ、またあの目。
この
◇
国王
十数年かしら? それに
もちろん、
ですが、私の知る限り……。そうね、
「マリエッタ、また世話になる」
「
「当たり前だろう。午後の
「それなら
「ああ。分かっている」
「カナリア
「ご
「
「それはもう……!
キャレさまは、いらっしゃる度に
「素晴らしいドレスを
キャレさまはいらっしゃる度に、私にまで
先日、
そして、
それも、移動中のパンツドレス、
「
私はドレスを
「本当は、いくらでも作って差し上げたいのだけどね」
「それは、
婚約者でもないお方から、そんなに多くのドレスは頂けませんわ!
お
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