第11話 魔力測定
丹歌は急に自分が惨めに見えました。
魔法の才能がないことなんて自分でもわかっています。
でも、魔道師になりたい。
その思いでがんばってきました。
「では、今から君たちには魔力の測定をしてもらう、名前を呼ぶのでひとりずつくるように!」
そういったのは白銀です。
優秀な魔法の研究をしていた科学者です。
その技術を後世えと繋ぐため教師の道を選択しました。
また戦闘も得意で間合いを利用して戦う「
「では!まずひとりめ!ジル・ジルベルト!」
トップバッターは、ジル・ジルベルト。
傭兵ギルド、ダークグラムの長であるデスペル・ジルベルトの息子でありまた魔力も高く将来も有望されています。
「へへーん」
ジルは、笑いながら測定装置に近づき魔力を解放しました。
その結果は、大人の魔道師に並みにあると判断されました。
あとに続くようにみんなそれぞれの測定値を計測し残るは丹歌だけになりました。
「0じゃね?」
クラスのひとりがそういって笑います。
「これ苦手なんです、壊しちゃいそうで」
丹歌がそういうと白銀がいいます。
「壊す気持ちでやっていいぞ!」
白銀はそういって爽やかに笑いました。
「じゃ、ちょっとだけ」
丹歌はそういって魔力を少し解放しました。
すると測定装置は崩壊。
測定不能という結果を出しました。
ジルは思わずしたうちをしました。
「大丈夫かい?怪我は?」
白銀が心配そうに丹歌に近づきました。
「怪我は治ります」
丹歌が優しく笑いました。
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