第39話 トイレ行かない?
『こうして3人の関係は続くのだった……』
「やぁ~、面白かったねぇ」
「これ最高、何回でもやれる」
「でしょ~? またやろーね~綺海ちゃん」
エンディングが終わり、フゥっとため息を吐いた鹿野と綺海は後ろに倒れ込む。
「ハァ……」
俺も、ゲームが終わりホッとため息を吐く。
これ以上エッチなシーンが続いたら、俺は一旦トイレに行き賢者タイムになって戻ってこなければならなかったからな。
そうでもしなきゃ変な行動をしでかさない。
冗談交じりで「エッチしよ~」とか言い出すかもしれないからな。
それだけは絶対に避けたい。
「次、何するんだ?」
俺は先程のエロゲをまたやり出す前に、次の作品の話題へと移行する。
こうでもしなきゃこの2人は永遠とリピートしそうだ。
「次はもっと攻めた作品にしたいよね~」
「私はなんでもいい」
「それなら~、これとかどう?」
鹿野は棚から一つ作品を取り出す。
「あーいいんじゃないか?」
俺と綺海に見せてきたのは、『禁断の孕ませ島』というなんともカオスそうなタイトルのエロゲーであった。
「これ、南くんもやったことないだろうし、綺海ちゃんも気に入ると思うんだよね~」
「タイトル凄いけど、これも面白いの?」
パッケージに疑いの目を向ける綺海。
「面白いよ~。これはハーレムものだから可愛い女の子が楽しめるんだよぉ」
「そ、そうなんだ」
「やってみたら良さが分かるから!」
と、鹿野は早速ディスクを入れ、ゲームを開始する。
「あ、待ってその前に綺海ちゃんトイレ行かない?」
コントローラーを置くと、鹿野は綺海に向かって言う。
「え、あ、いいけど」
「南くんは先にやってていいよ~、一話で既に面白いからすぐにハマると思うよぉ」
「おう、ゆっくり行って来てくれ」
部屋から出る2人の背中を見ながら言う。
なんか、鹿野が綺海にウインクしたような気がしたが気のせいだろうか。
連れションしようっていう合図なのか? にしては妙に鹿野が笑顔だった気もする。
「ま、先にやっておくか」
そんな事を考えているよりも、俺はこのエロゲーが気になる。
パッケージ裏のあらすじで既に面白い。
『招待された人しか行けない、誰にも観測されない島。そこには、美少女たちが溢れており、その子たちはアソコ濡らしてアナタを待っている――』
面白くないわけがない。
早速プレイし始める俺。
鹿野がおすすめするだけあって、作画も声優も、ストーリーもすべてが完璧だ。
なんてったって、ヒロインが全員可愛い。
これが一番点数が高い。
エロゲーはヒロインが可愛くてなんぼだからな。
にしても……さっきから綺海と鹿野に似ている子が登場しているような……偶然か?
数分後、
「んっ//あっ//ダメぇぇぇ//らめぇ……イくっ……極太チ〇ポでザコま〇こイかされちゃうよぉぉぉ//」
室内には喘ぎ声が響いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます